子供の頃は、誰でも純粋な好奇心を持っている。何にでも興味を持ち、母親によく質問をする。
しかしながら、多くの母親はその質問にやがてうんざりしてくるので、最後には答えなくなる。そればかりではなく、むしろ苛立つようになり、ときには怒ったりさえする。

そういう母親と接するうちに、子供はとうとう「質問をしてはいけないんだ」と思うようになる。そして質問を発する元凶となった「好奇心」をも、やがて封印するようになり、次第に何にも興味を抱かなくなるのだ。そうして、哲学力がやせ細っていってしまうのである。

それゆえ、哲学力を身につける上でまず乗り越えなければならない壁は、「母親」である。実は、質問をしても母親にうんざりされないというだけで、哲学力は大きく違ってくる。そして、哲学力に伴う勉強する力も、大きく変わってくるのだ。

では、母親という壁はどのように乗り越えたらいいのか?
どうすれば、哲学力をやせ細らさないようで