ハックルベリーに会いに行く
なぜ勉強するのか?:その7(1,872字)
人は、歴史を学ぶうちに自然とそれを「解釈」をするようになりました。なぜなら、歴史を解釈するとそこから意味が読み解け、未来の災いに対して備えができるようなるからです。いわゆる未来予測ができるようになったのです。
例えば、夕焼けがいつも以上に赤かった。これは、歴史をひもとけば翌日に風が強く吹く印である。だから、外出を控えよう……そんな具合に、過去の事例をひもといてそこに解釈を加えることで、未来予測に役立てることができるようになりました。
そして、そんなふうに過去の事例を紐解いていく過程で、言葉の重要性というものが浮き彫りになっていきました。なぜなら、過去の事例を解釈するときに、そこにぴったり当てはまる言葉がないと、上手く解釈できないからです。
例えば、「矛盾」という言葉がありますが、これはどんな盾でも貫ける矛と、どんな矛をも跳ね返す盾とがあって、両者がぶつかり合ったときに結論が出ないという現象
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