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人間は、数学に親しむうちに、そこに独特の魅力を見出すようになります。それは数学の「絶対性」です。数学というのは、どれだけときが経過しても、価値が変わることがありません。これは、他の分野の学問にはまずないことです。
科学でも、物理や生物といった他の分野では、新しい発見がある度に理論が書き換わっていきます。例えば物理では、ニュートンが万有引力を発見しますが、やがてその方程式では説明できない現象が観測されるようになり、今度はアインシュタインが相対性理論を発表します。しかしそれでも説明できない現象が観測されると、今度は量子力学が台頭してきました。
このように、他の分野の学問では理論や答えがどんどん刷新されていきますが、しかし数学だけはそういうことが起こりません。1+1の答えは、有史以来ずっと2のままですし、円の面積を求めるための方程式も、半径の二乗にπを掛けたもので変わりがないのです。
つまり数学
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