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疑似恋愛市場は、2010年代に入ってますます伸張した。まずはアイドルが、AKB48グループを筆頭に、果ては地下アイドルまで、巨大な市場を形成した。
ゲームも、同様にさまざまなアイドルを生んだ。アイドルを育てるシミュレーションゲームが人気になったのみならず、そこに登場するキャラクターたちがアイドル的に受容され、声優たちによるコンサートは大きな人気を博した。
それ以外にも、マンガやアニメはもちろん、演劇や疑似恋愛そのものを売りにした女子高生ビジネスなどというものも現れ、満たされない恋愛感情を抱える男女の受け皿となっていった。
さて、そういうふうに疑似恋愛が産業としての隆盛を極める一方で、社会の格差というものが進行していった。それは、インターネットの広がりによる競争社会が実現したからで、競争の下位に押しやられた者は賃金の低下を余儀なくされた。
それによって、人々の恋愛や、取り分け結婚はますます困
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