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岩崎夏海さん のコメント

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岩崎夏海
>>2
言葉というものはなかなか奥深いもので、必ずしも「何かを切り取ったために切り取らなかった部分が表現できていない」ということにはならないんですよね。
例えばぼくは「矛盾」という言葉が好きなのですが、これなどは本当に奥深いです。
「矛盾」という言葉は矛盾する状態を批判しているのと同時に、この世には矛盾した状態があると、その存在を肯定してもいるんですよね。つまり、この矛盾という言葉自体が矛盾していて、まるでメビウスの輪かクラインの壺のようです。
しかしながら、それだけに全世界を内包しているのです。
クラインの壺の中に全世界がすっぽり収まるのと同様に、言葉というものも全世界をそのまま表現できたりもします。
No.9
145ヶ月前
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ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。