知的生産性というのは、いうまでもないことだが脳の能力と直結している。すなわち「知的生産性が高い」ということは「脳の能力が高い」ということに他ならない。

では、「脳の能力が高い」とはどういう状態か?
それを測るには、大きく四つのパラメーターがある。

一、元々のスペック(特に記憶力)が高い
二、センサーの感度が高い(審美眼があり、有用な情報を取り込める)
三、有用な知識を持っている(物知り)
四、脳のオペレーション(使い方)が上手い

こうしてみると、脳はコンピューターによく似ている。一のスペックはCPU、二のセンサーはキーボードやマウスなどのインターフェイス、三の知識はアプリケーション、四はOSということになるだろう。

このうち、四は一、二、三の全てに関係する。OSが良ければ、一のスペックを十全に引き出せるし、二のセンサー感度も高くできるし、三のアプリケーションも使い勝手が違ってくる。OSが悪