ハックルベリーに会いに行く
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見た(1,904字)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(以下『ouatih』)を見たので、その感想を書きたいと思う。
ちょうど、その少し前にNetflixで『アトランタ』というドラマを見ていた。このシーズン2の第6話が話題になっていたのだが、偶然にも両者は似たところがあった。
それは、「実在のできごとをモデルにしている」ということだ。『ouatih』は1969年に起きたシャロン・テート事件、『アトランタ』の方は事件ではないが、マイケル・ジャクソンという存在そのものがモデルになっている。そういうふうに、この二つの映像作品は「実在のできごと」を起点に、それを解釈し、物語を与え、再構築している。
これらに限らず、世の中のできごとというのは、我々に何かモヤモヤとしたものを突きつける。モヤモヤの一つには、「なぜこういう事件が起きたのか?」ということがある。そして我々は、その事件の現場を「見る」ことは永久に
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