Netflixで「天才の頭の中:ビル・ゲイツを解読する」というドキュメンタリーが配信されている。ビル・ゲイツのインタビューを中心に、彼の半生や今の活動を綴ったものだが、かなり刺激的で面白い。

ビル・ゲイツは今、自身の財団で大きな社会問題を解決することに取り込んでいる。そのミッションの一つは、貧しい地域の公衆衛生を確立することだ。彼はトイレをイノベーションしようとしているのである。

トイレというのは、そもそも巨大な金がかかる。トイレ単体だけではなく、都市を網羅する上下水網と、巨大な汚物処理場とが必要だ。それを、貧しいスラムにいきなり敷設することはできない。

おかげで、貧しいスラムでは糞尿が垂れ流されている。そして、そこで発生した病原菌で、毎年何万人もの子供たちがコレラや赤痢などの、本来ならかからなくても良かったはずの疫病で死んでいく。ゲイツはこれを止めようと思ったのだ。

そこで彼は、トイレをイノベー