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ぼくが引越したのは福岡県糸島市にある筑肥線の「筑前前原」という駅だ。「ちくぜんまえばる」と読む。以前は「前原市」だったのが、2010年に市町村合併をして糸島市になった。江戸時代は福岡県と唐津藩に挟まれた宿場町として栄えたらしい。今は福岡市のベッドタウンだ。
糸島市は、近年、福岡市が都市として栄えているのに歩調を合わせ、そのベッドタウンとして人口を増やしてきた。これは人口が減っている日本においては希有なことだ。しかも地価が安いために福岡で働く若い人が住んでいるから、若者や子供も多い。そのため、安い価格の集合住宅が多いのも特徴である。
筑前前原から博多までは快速だと30分である。これは、ぼくが昔住んでいた東京の日野市が新宿駅まで30分だったのと似ている。そして日野は、昔はそこかしこに田畑が残っていたが、こちらもそんな感じだ。しかし日野市は、やがて東京のベッドタウンとして開発され、田畑が消えてい
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