はじまり

もし高校野球の女子マネージャー(名前は仮にみなみちゃんとしよう)が、ドラッカーの「マネジメント」を読んだら、彼女はきっと驚くだろうな。なぜなら、そこには彼女が所属する野球部と、彼女自身のことが書いてあるからだ。

「マネジメントなしに組織はない」

「マネジメントは企業だけのものではない」

「マネジャーをしてマネジャーたらしめるものは、成果への貢献という責務である」


「所属する野球部に何とか成果を出させたい。そのためには自分に何かできることをしたい」

そう考えていたみなみちゃんは、この本が「自分のために書かれたもの」であることを確信する。だから以降、そこに書かれていることを脇目も振らず実践するようになる。