ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その2(1,901字)
マンガというのは89年にターニングポイントがあった。
89年はいうまでもなく昭和から平成になった年だが、ここで手塚治虫が亡くなる。3本の遺作を残して。
彼は60歳の若さで、直前まで現役バリバリだったから、多くの人が驚いたし、ショックを受けた。
ただ、猛烈な働き方をしていたので、身体を壊すのは当然と見る向きもあった。いずれにしろ、彼の死はマンガ家たちや出版社、そして読者たちにも少なからずの動揺と「ひとつの時代が終わった」という感慨を与えた。
「伝染るんです。」というマンガが89年に始まる。今思うと、このマンガはマンガという作品の方向性が無限に拡散していた時代の最後の花火だったような気がする。この後、バブルの終息と友にマンガの方向性も収縮の方向に向かう。売上げ的には伸びていたものの、ジャンルの拡散性が停まるのだ。「伝染るんです。」が一つの行き止まりだったように思う。
91年以降の日本は、世の中
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コメント
コメントを書くハックルさんは「ファイブスター物語」をどう評価しているのか気になります。
岡田斗司夫さんも好きなようで漫画の本の中で特殊なポジションを築いた作品だと思うのですが。
https://www.youtube.com/watch?v=L-bxZtpVG1M