ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その15(2,353字)
人間の目は、シルエットで対象をとらえる。だから、シルエットが好きだ。影絵を見たら、特にそれが人の形で動いていたら、興味を引かれるし、何をしているのかもだいたい分かる。
人は、人形劇や紙人形が好きだ。それが進化した表現であるところのアニメも好きだ。それは、これらがシルエットでできているからだ。
そもそも人間は、基本的に目で見るものも、そのシルエットをとらえているので、人形やアニメが動けば、それは人が動いているように(生きているように)見える。だから、人形劇や紙人形やアニメを、ストレスなく面白がれるのだ。
それは、夢も同じである。夢では、背景がぼやけるので、シルエットはより強調される。それどころか、輪郭の内側さえぼやけるので、なおさらシルエットが強調される。むしろ、シルエット以外何も見えなくなるのだ。
そんな「シルエットだけしかない状態」のものを、人は「お化け」と呼ぶ。シルエットの中が黒いと亡
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