ハックルベリーに会いに行く
知らないと損をする世界の裏ルール:その2「自分を殺すのは自分である」(1,853字)
人間社会の淘汰圧というのは、実はとても強い。人間社会は、陰に陽に、あの手この手で人を淘汰しようとする。
それは、そうでもしないと人口が増えすぎてしまうからだ。人口が増えすぎてしまうことが、人類にとって一番のネックだ。だから、人類は長い時間をかけて、種の特性としてなるべく人口が増えすぎないような、社会システムを構築・維持してきた。
そのシステムの一つに、人間の「愚かさ」がある。人間が愚かなのは、それが淘汰圧として働き、人口が増えすぎないための安全弁として機能するからだ。
だから、人間が愚かなことを嘆いても仕方がない。人間は、愚かだからこそ種としての存続が果たされているからだ。
しかし、かといって人間の愚かさを無批判に受け入れ、丸っきり批判しないのも間違いである。なぜなら、愚かさをどこかで食い止めないと、暴走し、やがては人類絶滅へと至るからだ。
面白いことに、20世紀はそうした人間の愚かさの暴
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