ハックルベリーに会いに行く
マンガの80年代から90年代までを概観する:その59(1,612字)
ぼくは、1979年の12月から1981年の12月まで、丸2年タイのバンコクに暮らしていた。1979年12月(小5の冬休み)までは東京都日野市の程久保小学校に通い、1980年1月から1981年3月までの15ヶ月間、インターナショナルスクール・オブ・バンコク(ISB)に通った。
その後、1981年4月の中1になるタイミングでバンコク日本人学校に転校した。さらに、1982年の1月から(中1の3学期から)、つくば市にあった私立茗渓学園中学に編入した。
そんなふうに、この時期だけで4回学校を変わっている。ぼくとしては、思春期の変化とも相まって激動の時期だった。
そして、この時期はマンガにとってはもちろん、世相そのものが激動していた。しかし、そんなことは同時代を生き、まだ思春期の入口にいたぼくには知りようもなかった。
今となっては不思議なことだが、当時のぼくは、社会というものを何も知らないで暮らしてい
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