ハックルベリーに会いに行く
1970年代後半は面白い時代だ。
70年代前半に噴出した「社会の暗さ」がいつの間にか後退し、狂乱の80年代に向けて着々と下準備が整えられるようになった。インフレを契機にみんなの収入が等しく上がって、人々の心は次第に浮つくようになっていった。それが傲慢さにつながるのは80年代だが、まだこの頃は謙虚さを保っていた。そういう境目の時代が70年代後半である。
そして、その境目をいち早く越境したのが若者たちであった。若者たちが、大人たちの浮かれた内心を察知して、それに先んじて羽目を外し始めたのだ。
大人たちは、それに対して表面的には眉をひそめたが、結局は黙認した。内心が浮かれていたから、締めつけるだけの気力がなかったのだ。そうして、社会の箍がどんどんと緩んでいった。
この頃から、恋愛が一つの「ブーム」と化していった。
それまでの恋愛は、「抑えきれない衝動」のようなもので、ある種の選ばれた者だけがする
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