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今回で、この連載は最終回とする。
ぼく自身、この連載を通して、あるいはそれ以外の場所でもずっと「これから経済はどうなるのか?」とあれこれ考えているのだが、なかなか「これ」といった答えが見つからない。そうこうするうちにAIが進化して、いよいよ人間が必要ない――少なくとも「知的労働」といわれるものは大幅に機械に奪われるという時代が来てしまった。
しかしここまで見てきたように、それでも人間には仕事が必要だ。一人一人がなにがしかの価値を創出し、誰かの役に立つ。そのことによってお金を得て、社会に参画する。社会の中に居場所を作る。
人間に必要なのは、必ずしもお金だけではないのだ。お金を得られる仕事が必要だ。だからこそ、どれだけお金を持っている人でも働くのである。
なぜなら、仕事は生きる喜びに直結するからだ。それがないと、人は生の実感が得られない。
そして、だからこそ現代は難しい。仕事というものから人間
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