• このエントリーをはてなブックマークに追加

岩崎夏海さん のコメント

userPhoto
岩崎夏海
>>1
表現者は己を縛りつけている業のようなものを感じ、それと正面から向き合うことに合理性を感じるのだと思います。そういう価値観の人々なのだ、ということができるのではないでしょうか。
No.3
140ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
映画「コーラスライン」は1985年に作られた。今からもう30年も前の作品である。 しかしぼくは、最近初めてこの作品を見た。当時は見ていなかった。 なぜ今になってこの映画を見たかといえば、アシスタントの女の子が教えてくれたからだ。彼女は、子供の時にこの映画のあるシーンを見て、強い衝撃を受けたのだという。 それは、オーディションのシーンだった。オーディションを受けているダンサーの女の子が、バレエを踊れなかった。バレエのレッスンを受けていなかったのだ。 それで、演出家で審査員のザックは、その女の子に「帰りなさい」と退場を促す。バレエが踊れなければ、このオーディションは受ける資格はない、というわけだ。 しかしながら、その女の子は必死に食い下がる。そうして、見よう見まねで周囲のバレエを真似て踊り出すのだ。 すると、それを見たザックは、立ちあがってこう怒鳴るのである。 「Don't dance!(踊るな!)」 そうして、女の子に再び退場を命じるのである。さすがの女の子も、今度は泣きながら逃げるように会場を後にしていった。そうして、二度と戻ってくることはなかった…… アシスタントの女の子は、それを見て非常なショックを受けたというのだ。 「やめろ」と言われても必死に踊っているから、てっきりザックはやさしい言葉をかけるのかと思った。あるいは、そういう根性を評価して、逆に合格にする――くらいまで想像した。 ところが、映画のザックはそれとは正反対のことをした。不合格どころか、怒鳴りつけて追い返したのだ。 それがトラウマにさえなったと、彼女は説明してくれた。 そんな彼女の紹介がとても面白かったので、興味を抱いて見てみたのだ。  
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。