2020年代は偽物の個人時代が花盛りだ。その中心はいうまでもなく「団塊ジュニア」である。特にネットに跋扈して日がな何かを燃やし続けている団塊ジュニアたちだ。

今、ジャニーズ事務所が大炎上しているが、その火つけ役の中心にいるのが団塊ジュニアである。性加害被害者の中心的なメンバーが団塊ジュニアだし、ジャニーズ事務所を非難する人々も団塊ジュニアだ。あるいは、ジャニーズを擁護するオタクたちでさえ、団塊ジュニアが中心である。この炎上騒ぎは、敵も味方も彼らの世代を中心に回っている。

そんなふうに団塊ジュニアは今、社会の中心にいる。ちょうど40代である彼らは、まだまだ体力があるし、気力も漲っている。だから、さまざまな社会や組織で、中心的な立場にいる。そうして、知らず知らずのうちに文化や価値の方向性を決定づけているのだ。

そうして、今のこの「偽物の個人時代」の主役も、また彼らということになる。団塊ジュニア