• このエントリーをはてなブックマークに追加

さろさん のコメント

本当に今、人気者社会なんてものになっているのだろうか?
「無愛想や嫌われ者だと、社会から爪弾きにされ、生きづらい」ということがどこかで起きているのはわかるが、
それが全ての人にあてはまり、日本全体が「~社会」とつく言葉で表されるような状態になっているのだろうか?
SNSがないと、生活が成り立たないような状況が増えた?
「人気者になる」ということに、真正面から取り組まなければならなくなった?
本当に?
ネット上での薄っぺらい、カスみたいな、うそっぱちだらけの付き合いをみんな本気でやらなきゃいけなくなったと?
そうでないものもあるはずだが、残念ながら書き込まれていることの大半は本当にしょうもない。

SNSなどを通して「人気者」になろうとしている人が近年増え続けているのは確かのようだ。
ただ、単にそうなりたい者が目指せばいいだけの話なのに、なぜか本文「その3」の項によれば
「多くの人が、人気者になる必要に差し迫られている」らしい。人気がなければ「爪弾きにされ、生きづらい」ということか。
おかしな話だが、日本人は自分と他人、および自分が属する集団の間に
心理的な境界を明確においていない者が多いので仕方がないのだろう。

でも、本当にTwitterやフェイスブックで毎日数十人もの相手と形だけの交流をしていかなければ
学校でも職場でも居場所をなくすというのなら、そんな生活に何の充実感があろうか。私は死んでも嫌だ。
そんなコミュニケーションをできればやりたくないと思っている人は決して少なくないだろう。
「人気者」になりたい理由はみなそれぞれだろうが、そのための手段としてSNSが必須というのは悲しいことだ。

だから、私が思うに、もし仮に今日本が「人気者社会」だとして、これからその流れが強まっていくとしても、
いつか歯止めがかかり、もっと中身のある、人と人の心がしっかり通っているような交流に近いものが
どこかで起きてくるんじゃないだろうか。というより、そうであってほしい。
No.54
140ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
気がつくと、いつの間にか日本は「人気者社会」になっていた。「人気者」が脚光を浴び、優遇される世の中になったのだ。あるいは、全ての人が「人気者」を目指す時代になった。 そこで今回は、そんな「人気者社会」について考察する。 その1:「人気者社会」とは何か? その2:なぜ「人気者社会」が到来したか? その3:「人気者社会」になってどうなった? その4:「人気者社会」は今後どうなるか? その1:「人気者社会」とは何か? 「人気者社会」とは、全ての人が「人気」というものを身につける必要に迫られる時代だ。 ところで、「人気」とは何か? それは、不特定多数の人から好かれること――である。それも、家族や友人、恋人として好かれるというよりも、タレントとして好かれるのに近い。憧れられたり、見習われたりする状態のことだ。あるいは、なんとなく好意を抱かれる状態だ。 昔は、そういう性質は一部の人が持っていれば良かった。昔は、無愛想だし、嫌われ者でも、その他の能力が高ければ、社会の中で居場所を見つけることができた。 しかし今は、ほとんどの全ての人が「人気」を持たなければいけなくなった。無愛想や嫌われ者だと、社会から爪弾きにされ、生きづらい世の中になったのである。 それを、ここでは「人気者社会」と称する。 その2:なぜ「人気者社会」になったのか なぜ人気者社会になったかといえば、 
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。