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岩崎夏海さん のコメント

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岩崎夏海
>>2
言葉は難しいので、一つ一つ説明しているとかえって伝わりにくくなるということがあります。
例えばぼくが私用している「捨てる」という言葉はそこに「得る」という意味も含有していますが、それはおそらく「人間という生きものはお互いに傷つけあうもの」というのを人間関係の前提としている人には、なかなか伝わらないと思うところがあるからです。

捨てるというのは後退ではなくむしろ前進です。束縛ではなく解放なのです。しかしながら、字義通りの「前進」でもなく、字義通りの「解放」でもない。それは「捨てる」という言葉でしか表し得ない「解放」であり「前進」で、受け取る側がこのニュアンスを腹に落としてもらうことでしかコミュニケーションは成り立ち得ないのです。

「喜捨」という言葉がありますが、なぜ「捨」の前に「喜」がつくのか、言いたいのはそういうことです。
No.5
143ヶ月前
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ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。