今回は、「失敗からどうやって学ぶか」ということのうち、「失敗の分析方法」について、特に取りあげてみたい。なぜかといえば、前回、失敗から学ぶには四つの段階――すなわち「1.認識」「2.分析」「3.修正」「4.記憶」がだいじだと書いたが、中でもとりわけ2の分析をどうするかによって、失敗から学べることの比率もまた、大きく変わってくるからだ。

それでは、具体的に「失敗をどう分析したらいいのか?」ということについてだが、その際の基本は、実はたった一つしかなく、とにかく「どうしてそうなったか?」を掘り下げていくということだ。その際、なるべく私情を挟まずに、客観的にその問いに答えていくことが重要となる。そうすることで、失敗から大きく学ぶことができるのだ。


今回、失敗を分析するに当たって、ぼくの過去の恋愛における失敗をモデルケースに考えを進めてみたい。

30代の前半、その頃離婚したばっかりだったぼくは、とある女