「叛逆の物語」は、一言で言えば「難しい」内容だった。何が難しいかというと、理解する(受け止める)のが難しいのである。解釈は多様に可能だろうが、シンプルに受け止めるためのロードマップが引かれていない。だから、簡単に楽しみたいという向きにははっきりいって不満の残る内容になった。その逆に、どこまでも難しく解釈することが好きな人にとっては、何度でも見たくなる作品に違いない。
作品のテーマは形而上学的なものだ。「神という概念をどう解釈するか?」というのが主要なテーマといっても差し支えないだろう。
世の中には、「概念的な議論を戦わせる」という遊び方がある。それは例えば、「パラドックス」についての問いかけの中で行われたりする。
SFの最