
本質的に生きる方法:その22(1,784字)
パソコンの普及はホワイトカラーを駆逐するきっかけとなった。そしてホワイトカラーの駆逐こそ、近代社会の終焉を意味した。だから、パソコンの登場は歴史的にきわめて大きなできごとだった。
ただパソコンの普及を巡っては、歴史は少なからず複雑な動きをした。それは、パソコンが「人を選んだ」からだ。パソコンは一部の人しか使えなかった。また使える人の多くも、一部の機能しか使えなかった。全部使えるというのは希だった。
だからパソコンは、世の中を一気に変えるということにはならなかった。おかげでホワイトカラーは延命し、従って近代社会もまた延命することとなった。ホワイトカラーや近代社会の本格的な終焉は、AIの登場までまたなければならなかった。
パソコンが本格的に普及し始めたのが1980年代で、AIが本格的に普及し始めたのが2020年代なので、その延命期間は実に40年にも及んだ。人間の1世代がだいたい30年なので、そ
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
コメント
コメントを書くそうですね。スマホは本当にコンピュータの普及に成功したと思います。それ以前は普及していなかった。