岩崎夏海さん のコメント
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映画(動画)というものが発明されて100年余りになるが、その過程で、映像が持つ独特のケレン味(魅力)というものがいろいろに分かってきた。そういう中でアニメーターは(特に日本のアニメーター)は、「動画というものの面白さとは何か?」というのを研究して、いろいろと知識や経験を積み重ねてきた。 そして高畑勲監督は、そういう動画として面白いシーンを集積して一本につなぎ合わせるのがアニメーション映画だと考えて、その道をずっと突き詰めてきた。ストーリーやキャラクター、あるいは世界観云々の前に、まず動画としての面白さがあるのがアニメーション映画だと。そういうふうに考えて、50年間アニメに携わってきた。 そんな監督が7年の歳月をかけて作った作品だから、「かぐや姫の物語」は、動画としての面白さが詰まったものとなっている。まず何よりも目を楽しませることを目的として、この映画は作られた。 そういう文脈を理解していないと
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。
「竹取物語」がなぜ千年も保ったのかといえば、それは神秘をテーマにしたからなんですね。
人間は神秘に惹かれます。
「竹取物語」の神秘は大きく三つあって、「竹」「美(人)」「月」なんです。
「竹」も「美(人)」も月も人間にとっては神秘的なので、それらがトライアングルをなすといやに説得力が増すんですよね。
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