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seriさん のコメント

あ...すごく腑に落ちる。
そうかもしれないですね。
あと、修験者みたいな雰囲気を1人だけ醸し出していたのがとても印象的でした。
No.1
131ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
浅田真央さんのソチでの演技を見て、一つ考えたことがあった。 浅田真央さんは、個人戦の前半、ショートプログラムで大きく出遅れ、後半のフリーで自己ベストの見事な演技を見せた。それを見て、この結果には、真央さんの無意識が発したある一つの「メッセージ」が込められているのではないか――そう思ったのだ。 ところで、以前、面白い話を聞いたことがある。それは、「遅刻をする人」というのは、基本的にいないらしい――ということだ。いや、もちろん電車が遅れるといった外的理由で遅刻をする人はいるだろうが、寝坊やうっかりなど、内的理由で遅刻をするようには、人間はそもそもできていないのだという。 人間は、誰でも本質的には時間をちゃんと守れる生き物なのだそうだ。その証拠に、会社にはいつも遅れてくる人が、ゴルフなどにはいつも一番乗りで来るというのは、よくある話だ。 ではなぜ、人は寝坊やうっかりで遅刻するのだろうか? それは、その人の無意識に「行きたくない」という抑圧が働いて、その作用で遅刻してしまうのだそうである。それが例えば会社に遅刻するのだとしたら、それは軽度の出社拒否だというのだ。 それを聞いて、ずいぶんと腑に落ちた。ぼく自身は、意識と無意識のずれが比較的少ない方なので、寝坊やうっかりで遅刻するというのがほとんどない。 しかし、ぼくの知人に遅刻の常習犯がいて、「なぜいつも遅刻するのだろうか?」と不思議に思っていたのだが、「深層心理ではそこへは行きたくなかったのだ」と解釈すれば、いろんなことが腑に落ちたのである。 その彼は、もともと気が弱く、気の進まないことにも嫌とは言えない性格であった。そのため、行きたくないところにでもつい「行く」と返事をしてしまうのだけれど、その結果が、遅刻という形で表れているのだった。 しかも、彼は意識と無意識との乖離があるため、自分自身では「自分がそこへ行きたくない」ということには気づけていなかった。それが、彼をして遅刻の常習犯たらしめていたのである。 翻って、浅田真央さんである。 ぼくは、彼女を何度か取材した経験から、彼女がもうずっと、点数や順位にはこだわっていないことを知っていた。バンクーバー以降、点数や順位で一喜一憂したことは一度もなかった。彼女は、勝っても自分の納得いく演技ができていなければ不満そうだったし、負けても自分の納得いく演技ができていれば満足そうに微笑んでいた。 そうして、彼女はソチを迎えたのである。そこでも彼女は、基本的には点数や順位を気にせずに滑りたいと思っていた。それとは無関係に、自分の納得いく演技をすることだけに集中したいと思っていたはずだった。 しかし、それができなかったのだ。それは、 
ハックルベリーに会いに行く
『もしドラ』作者の岩崎夏海です。このブロマガでは、主に社会の考察や、出版をはじめとするエンターテインメントビジネスについて書いています。写真は2018年に生まれた長女です。