つい先日、とある新聞のインタビューを受けているときに、「人生を変えた本を一冊挙げるとすれば何ですか?」と問われ、ぼくは迷わず「百年の孤独」と答えた。こう答えると、いつも意外な顔をされる。それは、ぼくだったら当然ドラッカーの「マネジメント」だろうという予断が先方にあるからだ。
しかし、ぼくにとって最も特別な一冊は「百年の孤独」に他ならず、それは終生変わることがないだろう。そんなとき、作者のガルシア=マルケスが亡くなったというニュースが飛び込んできた。

ノーベル文学賞のガルシア・マルケス氏死去 NHKニュース

マルケスは87歳で亡くなった。一方「百年の孤独」は1967年、今から47年も前に出版された。このとき、マルケスは40歳だった。ところで、ぼくが「もしドラ」を出したのは41歳だ。
さすがに比較するのはおこがましいが、ぼくはマルケスをずっと強く意識していた。というのも、彼が「百年の孤独」を書いたのは