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YouTubeチャンネルを始めてから、そろそろ半年が経つ。まだまだ初心者の域を出ないが、それでも、色々体験し、色んなことが分かってきた。
そこで今回は、そんな経験知を5つのポイントに分けて紹介したい。
これらを見れば、YouTubeの今、そしてその向こうにある「ネット」や「エンタメ」の今が、ちょっとは見えてくるかもしれない。
なお、これらのポイントは、これからYouTubeを始めてみようという方の参考になれば嬉しいので、無料で公開する。
■その1「YouTubeのファンは人につく」
YouTubeのファンは、「内容」より「人」につくということが分かった。出演者のキャラクターが重視されるのだ。
なぜかというと、それこそが映画やテレビなど他の映像メディアにはない要素だからだ。
映画もテレビも、お金をかけて作り込む。その分、特定のキャラクターを掘り下げるということがほとんどない。あってもそれはタレントのキャラであって、演出の施されたものだ。
しかしながらYouTubeでは、作り込まれていない(作り込めない)分、キャラクターに独特の生々しさが生まれる。動画自体が、創作というより一つのドキュメンタリーとなっていることが望まれる。それは、作る側にとっても手軽なために望ましい。そのため、キャラを前面に押し出した動画が主流になっているのだ。
ぼくのチャンネルでも、出演者のキャラクターを前面に押し出すようにしている。制作しているディレクターが、積極的にカメラの前に立つようにしているのだ。
例えば、こんな動画を作った。
宮本インラインスケート練習【MoVI撮影への道】#001
こういう、ある種のドキュメンタリーともいえる生々しい映像こそ、最もYouTube的なのである。
■その2「機材の進化が日進月歩」
映像業界では今、機材の進化が激しい。
きっかけは、2008年にキヤノンが「EOS 5D Mark II」というカメラを発売したことだ。
この機種は、静止画用カメラでありながら、ハリウッド映画並みのクオリティを持った動画も撮れるということで、一大ブームを巻き起こした。
それがきっかけで、業界の様相が一変した。これに追従するカメラがたくさん現れ、またその周辺機器も充実するようになったのだ。
例えば、FREEFRYというアメリカの会社が、MoVIという新しい形のスタビライザー(動画をぶれなくさせる機材)を製作した。この機材は、多くの映像作家を刺激し、例えばこんな作品が撮られたりした。
Newsies Medley ― One-Shot A Cappella Tribute in 4K! (BYU Vocal Point Cover)
他にも、機材をテーマにした動画は本当に多く、一大ジャンルを構築している。今、YouTubeを始めるなら、機材のティップスは欠かせない要素となるだろう。
■その3「音楽が強い」
YouTubeにおいて最も強い動画――それは音楽である。
なぜか? それは、YouTubeのビジネススキームと深い関係がある。
YouTubeというのは、動画の前後や合間に流れる広告を見てもらうことでビジネスが成立している。だから、重要なのは再生回数だ。再生回数が多ければ多いほど、広告を見てもらう回数も増えるからだ。
ところで、普通の動画というのは、一度見たら二度と見ることはない。どんなに面白い映画でも、くり返し見る人というのはあまりいないだろう。
ところが、音楽動画はそうではない。一度見たら終わりではなく、気に入ったらほとんどの人がくり返し見る。
そのため、音楽動画は再生回数が伸びやすいのだ。今、再生回数が多い動画のほとんどが音楽動画だ。例えば「Let it go」などは、この一本だけで実に3億2千万もの再生回数を数えた。
Disney's Frozen "Let It Go" Sequence Performed by Idina Menzel
おかげで、多くのYouTuberが音楽動画に力を入れている。ぼくも近々、本格的に音楽動画を作っていきたいと考えている。
■その4「子供向けが強い」
YouTubeは、子供向けの動画が強い。その理由の分析をある人から聞いて、なるほどと思った。
子供というのは、騒いだり暴れたりして、親としては鬱陶しいときがある。そういうとき、タブレットをポンと渡せば、静かに動画を見てくれるので、ゆっくりできるのだ。
子供は、動画が本当に好きだ。しかも、大人と違ってくり返し見る傾向がある。
そのためYouTubeでは、子供が喜ぶ動画が人気になることが多い。
「子供が喜ぶ動画」とは、例えば大人が不謹慎なことをするものだ。食べ物を粗末にするような動画などは、子供たちの大好物なのである。
これはアメリカの動画だが、ものすごく再生回数が伸びている。
"NeverWet" Our Pants
もし不謹慎なことが得意という人がいたら、YouTubeは大きなチャンスの場となるだろう。
■その5「バイラル狙いは獣道」
今、バイラルメディアが注目を集めている。そのため、物珍しい動画などは、数多くの人が紹介するので、あっという間に再生回数が伸びていく。
例えば、この動画などはすでに1千6百万回再生された。
Camera falls from airplane and lands in pig pen--MUST WATCH END!!
ぼくのチャンネルには、残念ながらこうした決定的瞬間の動画はない。きっと、こうした動画を配信すると、とてつもない高揚感を感じるだろう。
それゆえ、その中毒に陥る……という危険性も考えられる。こうした動画は、狙って撮れるものではない。そのため、それを追いかけすぎると、かえってそれ以外の動画が疎かになりそうだ。
その意味で、バイラル狙いは「ハイリスクハイリターンの獣道」といえるのではないだろうか。
いかがだっただろうか?
知っている人にとっては「何を今さら」という内容かもしれないが、しかし実際にサイトを運営していると、上記の5つを痛感することが本当に多い。これから運営されるという方も、きっとこれらのことを痛感するのではないだろうか。
最後に、ぼくらのチャンネルも見ていただけると嬉しい。登録してもらえるとなお嬉しい。
よろしくお願いします!
HuckleTV(ハックルテレビ)
そこで今回は、そんな経験知を5つのポイントに分けて紹介したい。
これらを見れば、YouTubeの今、そしてその向こうにある「ネット」や「エンタメ」の今が、ちょっとは見えてくるかもしれない。
なお、これらのポイントは、これからYouTubeを始めてみようという方の参考になれば嬉しいので、無料で公開する。
■その1「YouTubeのファンは人につく」
YouTubeのファンは、「内容」より「人」につくということが分かった。出演者のキャラクターが重視されるのだ。
なぜかというと、それこそが映画やテレビなど他の映像メディアにはない要素だからだ。
映画もテレビも、お金をかけて作り込む。その分、特定のキャラクターを掘り下げるということがほとんどない。あってもそれはタレントのキャラであって、演出の施されたものだ。
しかしながらYouTubeでは、作り込まれていない(作り込めない)分、キャラクターに独特の生々しさが生まれる。動画自体が、創作というより一つのドキュメンタリーとなっていることが望まれる。それは、作る側にとっても手軽なために望ましい。そのため、キャラを前面に押し出した動画が主流になっているのだ。
ぼくのチャンネルでも、出演者のキャラクターを前面に押し出すようにしている。制作しているディレクターが、積極的にカメラの前に立つようにしているのだ。
例えば、こんな動画を作った。
宮本インラインスケート練習【MoVI撮影への道】#001
こういう、ある種のドキュメンタリーともいえる生々しい映像こそ、最もYouTube的なのである。
■その2「機材の進化が日進月歩」
映像業界では今、機材の進化が激しい。
きっかけは、2008年にキヤノンが「EOS 5D Mark II」というカメラを発売したことだ。
この機種は、静止画用カメラでありながら、ハリウッド映画並みのクオリティを持った動画も撮れるということで、一大ブームを巻き起こした。
それがきっかけで、業界の様相が一変した。これに追従するカメラがたくさん現れ、またその周辺機器も充実するようになったのだ。
例えば、FREEFRYというアメリカの会社が、MoVIという新しい形のスタビライザー(動画をぶれなくさせる機材)を製作した。この機材は、多くの映像作家を刺激し、例えばこんな作品が撮られたりした。
Newsies Medley ― One-Shot A Cappella Tribute in 4K! (BYU Vocal Point Cover)
他にも、機材をテーマにした動画は本当に多く、一大ジャンルを構築している。今、YouTubeを始めるなら、機材のティップスは欠かせない要素となるだろう。
■その3「音楽が強い」
YouTubeにおいて最も強い動画――それは音楽である。
なぜか? それは、YouTubeのビジネススキームと深い関係がある。
YouTubeというのは、動画の前後や合間に流れる広告を見てもらうことでビジネスが成立している。だから、重要なのは再生回数だ。再生回数が多ければ多いほど、広告を見てもらう回数も増えるからだ。
ところで、普通の動画というのは、一度見たら二度と見ることはない。どんなに面白い映画でも、くり返し見る人というのはあまりいないだろう。
ところが、音楽動画はそうではない。一度見たら終わりではなく、気に入ったらほとんどの人がくり返し見る。
そのため、音楽動画は再生回数が伸びやすいのだ。今、再生回数が多い動画のほとんどが音楽動画だ。例えば「Let it go」などは、この一本だけで実に3億2千万もの再生回数を数えた。
Disney's Frozen "Let It Go" Sequence Performed by Idina Menzel
おかげで、多くのYouTuberが音楽動画に力を入れている。ぼくも近々、本格的に音楽動画を作っていきたいと考えている。
■その4「子供向けが強い」
YouTubeは、子供向けの動画が強い。その理由の分析をある人から聞いて、なるほどと思った。
子供というのは、騒いだり暴れたりして、親としては鬱陶しいときがある。そういうとき、タブレットをポンと渡せば、静かに動画を見てくれるので、ゆっくりできるのだ。
子供は、動画が本当に好きだ。しかも、大人と違ってくり返し見る傾向がある。
そのためYouTubeでは、子供が喜ぶ動画が人気になることが多い。
「子供が喜ぶ動画」とは、例えば大人が不謹慎なことをするものだ。食べ物を粗末にするような動画などは、子供たちの大好物なのである。
これはアメリカの動画だが、ものすごく再生回数が伸びている。
"NeverWet" Our Pants
もし不謹慎なことが得意という人がいたら、YouTubeは大きなチャンスの場となるだろう。
■その5「バイラル狙いは獣道」
今、バイラルメディアが注目を集めている。そのため、物珍しい動画などは、数多くの人が紹介するので、あっという間に再生回数が伸びていく。
例えば、この動画などはすでに1千6百万回再生された。
Camera falls from airplane and lands in pig pen--MUST WATCH END!!
ぼくのチャンネルには、残念ながらこうした決定的瞬間の動画はない。きっと、こうした動画を配信すると、とてつもない高揚感を感じるだろう。
それゆえ、その中毒に陥る……という危険性も考えられる。こうした動画は、狙って撮れるものではない。そのため、それを追いかけすぎると、かえってそれ以外の動画が疎かになりそうだ。
その意味で、バイラル狙いは「ハイリスクハイリターンの獣道」といえるのではないだろうか。
いかがだっただろうか?
知っている人にとっては「何を今さら」という内容かもしれないが、しかし実際にサイトを運営していると、上記の5つを痛感することが本当に多い。これから運営されるという方も、きっとこれらのことを痛感するのではないだろうか。
最後に、ぼくらのチャンネルも見ていただけると嬉しい。登録してもらえるとなお嬉しい。
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