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教養論その31「もう一人の自分を持つ方法(前編)」(2,014字)
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教養論その31「もう一人の自分を持つ方法(前編)」(2,014字)

2016-03-31 06:00
    自分の中のネガティブな感情(怒りや憎しみ)を適度に解放するためには、自分を外側から見つめるもう一人の自分を作る必要がある。そのもう一人の自分に自分を冷静に見つめさせることで、もとの自分は、あえて感情に「とらわれる」ことができるようになるのだ。激高したり、逆上したりできるのである。

    では、そのもう一人の自分はどのように持てばいいのか?
    まず、最もシンプルで即効性のある方法としては、自分の映像を撮るということである。そして、それを何度も見ることだ。

    誰でも経験があると思うのだが、自分の声を録音したテープを初めて聴いたとき、それが自分の声に聞こえなくて驚いたことがある。あるいは、自分の動く姿を初めて映像で見たとき、それが自分だとは思えなくて驚いたことがある。その姿は、いつも鏡で見ていたのとは別人にしか見えないのだ。

    しかし、その裏には多くの人が知らない事実が隠されている。それは、そういう映像を何
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