閉じる
閉じる
×
★【皆さんにお願い】
この作品の著作権は百田尚樹にあります。したがって、このテキストを作者に無断でネット上にアップしたり、メールで拡散したりする行為は、著作権法違反にあたります。くれぐれもそのような行為はお慎み下さるようお願いいたします。
※(著作権を故意に侵害した者は、一〇年以下の懲役または一〇〇〇万円以下の罰金に処せられます)
★【お知らせ】
本掲載内容は、2015年11月13日から2015年11月27日の間に配信された「カエルの楽園」第二章(第7回~第9回)を一つの記事にまとめて再録したものです。
第1話から継続してお読み頂けている皆様は、既読の内容となりますので、予めご了承ください。
第1話から継続してお読み頂けている皆様は、既読の内容となりますので、予めご了承ください。
『カエルの楽園』第二章
1
ソクラテスとロベルトがナパージュにやってきて数日が過ぎました。
その間、ナパージュには何ひとつ事件のようなものは起こりませんでした。毎日がのどかで平和な日々でした。
ソクラテスとロベルトは、別世界にきたような気がしていました。ここに来るまでの過酷な旅を思うと、ナパージュはまさに夢のような楽園です。
池がいくつもあり、水は美味しく、草木が豊かで、食べ物となる虫はいたるところにいました。何よりもカエルたちをおびやかす恐ろしい存在は何もないのです。二匹のアマガエルは、このまま一生をここで暮らしたいと思ったほどです。
でも、今こうしている間も、世界の多くの場所では毎日カエルたちが争い、弱いカエルが食べられていると思うと、二匹とも心から平穏な気持ちではいられませんでした。
ロベルトは、早く「三戒」を生まれた国に持ち帰って、ナパージュのような平和な国にしたいと言いました。でもソクラテスは、ナパージュの平和がはたして「三戒」のお蔭なのか、それともスチームボートのお蔭なのか、たしかめないことには簡単に国に帰れないと思っていました。
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。
コメント
コメントを書く
ハンニバル=自衛隊さん、偉いですね。泣けてきます・・・・・。
ハンドレッド田さんは以前、「〇条信者を前線へ」と言っておられましたが私もデイブレイクはじめ三戒信者にふるえていないで是非前面にたってもらいたいです。
ハンニバルさん、無理しないで・・・・・。
P.S カエルのしばりくびってどんな感じなんでしょう(笑)