結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年6月18日 Vol.377
目次
- 知りたいことはあるけれど、やりたいことが思いつかない
- 実力を越えた問題に挑戦することの是非 - 教えるときの心がけ
- 手順の暗記とモデルの操作 - 学ぶときの心がけ
- 通学制の大学に行くか迷う - 学ぶときの心がけ
- 通知 - 再発見の発想法
はじめに
結城浩です。
いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。
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サイン本無料プレゼントの話。
先週もアナウンスしましたが、7月刊行予定の最新刊、
『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』
の《サイン本無料プレゼント》の企画を行っています。
この《サイン本無料プレゼント》はもうすっかり恒例となった、結城が個人的に行っている企画です。以前は「新刊を宣伝して下さった方」という条件を付けていたのですが、現在はそういう条件はなく、応募するためには単に応募するだけでOKなのです!
〆切は2019年7月1日。どうぞご応募忘れがありませんように!
◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』《サイン本無料プレゼント》
https://snap.textfile.org/20190610093524/
今週は、再校ゲラが届く予定です。いよいよ執筆&校正も終盤に入りました。最後まで気を抜かないようにがんばります。
◆『数学ガールの秘密ノート/ビットとバイナリー』
https://bit.ly/hyuki-note11
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「机上空論」の話。
質問:一個の机の上に同じ型の机を何個まで積めるか、という問いは机上空論なのでしょうか。
回答:机上机を積むのは屋上屋を架す典型ですね。こんなふうに二つの軽口を並べたときに何が起こるかはよく知られていて空論の法則といいます。
(注意:この質問と回答はどちらも意味のない軽口です)
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良い本を選ぶコツの話。
質問:大きな書店で良い本を選ぶコツはあるでしょうか。
回答:これは簡単です。
単に「良い本」ではなく「私にとって良い本」を選ぼうと心がけることです。言い換えるなら、どこかに絶対的な基準があって「良い本」があるのではなく、現在の自分にとって良い本を探すという意味になります。
大きな書店の場合には本がたくさんあって迷いますよね。でも、大きな書店では「読み比べ」ができるというメリットがあります。自分が探している分野の本の中で読み比べを行うことで「私にとって良い本」を探しやすくなります。
ここでも、結城がよく書く《相手のことを考える》という愛の原則が有効になります。この場合の「相手」は自分ですけどね。《自分の理解に関心を持つ》という学びの原則を忘れていないなら、それほど難しくはありません。
たとえば勉強の参考にする本だったら、少し読んでみて「正直、この本で自分の理解は深まりそうかなあ」と考えるのです。
「そもそも自分はどうして本を探そうとしているんだっけ。どんなことが書かれている本を探しているんだっけ。どんな本を求めているんだろう」という問題意識を心に持った上で、本屋さんの棚の前に立つのです。
世界中でたった一人のスペシャルなあなた。現在のあなたにとっての良い本と出会うことができますように!
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それでは今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
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