結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2013年1月15日 Vol.042
はじめに - 個人で検定教科書を作った人が!
おはようございます。結城メルマガをいつもご愛読ありがとうございます。
先週、結城メルマガVol.041で、 書籍『フロー・ライティング』を書きますとアナウンスしました。 それ以来、たくさんの読者さんから応援のメッセージをいただきました。 Twitterやメールを通して励ましをいただいております。 ありがとうございます。
◆書籍『フロー・ライティング』
http://www.hyuki.com/flow-writing/
結城としては、 わくわく半分、どきどき半分というところで、このような執筆を始めています。 ある意味で執筆している途中をぜんぶオープンにしているようなものですから。 何だかとんでもなくバカなことをしているような気持ちもあり、 とんでもなくスゴイことをしているような気持ちもありというところです。
フロー・ライティングについて詳しくは後ほどお話ししましょう。
ここ数日で見たニュースで、心揺さぶるものの一つは、 個人が検定教科書を書いてしまったというニュースです。 しかも工学部の四年生が! 以下は、大阪市立大学のWebサイトです。
◆工学部4年生の山下明さんが高等学校の教科書(電気基礎)をつくりました
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2012/a4yqqo
以下「概要」から一部を引用します。
山下さんは工業高校出身で、推薦入試で本学工学部電子・物理工学科に進学し、
現在4年生。自身が高校生だった時に『こういう教科書があったらいいな』、
という思いをもとに教科書の作成に取り組んだ。
時系列で見ると、以下のようになります。
- 2010年の春、教科書の執筆を開始
- 1年後、文科省より検定意見が通知 → 内容の修正へ
- 2012年1月30日、検定に合格
- 2013年4月から、実際に使われる
結城の勝手な想像ですが、 「こういう教科書があったらいいな」 という「読者の視点」があったことが良かったのでしょうね。 すばらしいことだと思います。
このニュースを見たときに結城が思ったことは二つあります。
- 文部科学省検定済教科書って個人でも作れるんだ!
- 結城も教科書を作ってみたい!
こんなふうに素朴に思いました。 具体的には何も考えていませんけれど、 やりたいことはいつもたくさんありますね。 何だか毎日が楽しくなってきちゃいます。
さあ、それはそれとして、今回の結城メルマガを始めましょう!
目次
- はじめに - 個人で検定教科書を作った人が!
- 本を書く心がけ - ライティング『フロー・ライティング』
- 文章を書く心がけ - ニコニコチャンネルで気づいたこと
- 次回予告 - ライターとエディター