はいみなさんどうもこんばんは、タイチョーです。今日も元気にひっぱってるでしょうか?僕は引っ張りすぎなのもあって最近じゃ実況に若干の支障をきたしている感が否めませんが、元気です。

 ところで先日静画のほうに「タイチョーの考える赤ずきんノンノのXバージョン」と言うタイトルのイラストを「モンスト学園第3回(公式生放送)」のちょい前に投稿するという、見る人によっては何かたくらんでるんじゃないかって気がしないでもないところはありますが、それはともかくとしてそんな感じのイラストを上げたわけです。

 それでオッサンに「せっかくなんだからユーザーチャンネルのネタにしろ」って言われてたので、描き始めから出来上がり間での工程を写真で撮影してみました。良くある「メイキング」ってやつになるのでしょうか…?でも他で上手い方ごまんといるしなぁ。

 とりあえず「ああ、段取りの悪い作業やってるんだなぁ」と生暖かい目で見ていただければ幸いです。


 最初は普通にノンノを描こうと思ったのですが、オッサンに「せっかくなんだからXバージョン妄想して描いてよ」とムチャ振りされ、何かいいアイデアはないものかなと悩みつつも、本編のスマホのほうで引っ張って遊びまくって早一月…ヤバいこれはいい加減描き始めないとマジでおわらん!ってことで、とりあえずシャーペンでガリガリと落書きを…

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 まずは普通のノンノ(通常進化)が描けない事にはなぁと、いろいろと参考にしながらラフイラストを。すげえ適当です。狼とか描いたことないし。描きながらなんとなーくのイメージが浮かんできたのですが…

 『水属性(ノンノ自身が火属性なので相対で)もいいけど、別の属性も悪くないよなぁ…』


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 そんなわけでいくつかのワードが頭に浮かんだので、それを頼りに各部パーツのデザインを落書き…この時点で浮かんだものは―――

 「ゴスロリ」「ボンテージ」「電磁スピア」わけがわからない所もありますが、僕の好きなものが混ざった感じです。

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 それでそこからもう少し煮詰めたものがこちら。投稿しているイラストはほとんどデジタルですが、今でもにラフやらくがきについてはコピー紙にシャーペンでよくやっています。あと練りケシは軽いアタリ(体のラインとか?)を残しつつ、いらない線を消せるのでお気に入りです。


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 ここから一部絵が見づらくなります。トレース台(光で絵が透けて見える機械)で左右のバランスとかみながら、線画に使うためのラフを作成…いまだに右向きの顔を描くのが苦手なので、こちらも重宝しています。


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 完成した絵にだいぶ近くなりました。狼に関してはググって拾ってきた写真を参考に。骨格とか、その辺を理解していればいろんなポーズも描けるんでしょうけども、ここは単純に修行不足ですね…でも何かを参考にする際は3次元のもので、って言うのは意識しています。


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 普段だとここからさらに清書して…なんてパターンもあるのですが、今回はPC上で線引きも全部やろうと思ったので、ここでスキャナーで取り込みをば。古いフォトショップですが、ためしに新しいやつをお試し版みたいなので使ってみたら、5分で知恵熱が出てしまいました。


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 周辺機器とかの環境はこんな感じ(?)ペンタブはWacomのIntuos4を使っています。結構デカめのやつ使ってるのですが、のびのびと描けますよ。
 ところで何で左側にテンキーが?これ実はフリーソフトでキーの割り当てを変えて、作業に都合が良いようなボタン配置になっているのです。通常のキーボードの配置だと、左指が爆発しそうになるので。悩みとしてはテンキーとしての操作が出来なくなってしまう事…安くて(←ここ重要)割り当ての出来るテンキーがあれば良いのですが…

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 さあ、ここからはSAIと言うペイントツールに切り替えての作業です。一時期は全工程フォトショップで済ませていたのですが、「画面の視点を自由に回転できる機能」を知ってからは、すっかりSAIの虜になっています。人間の手の構造上、描きやすい線の引き方ってやっぱりありますからね。
 とりあえず、頭の大きさであるとか、一部のバランスを「自由変形」という魔法の機能を使って弄繰り回します。スーファミの回転・拡大縮小機能と言えばわかりやすいでしょうか?……………あれ?


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 ここからはしばらく頭を使わないでも作業ができるので、動画や小粋な音楽でテンションを保ちながら清書を進めて行きます。ある意味では一番好きな工程かも…

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 ペン入れには鉛筆ツールを使用しているのですが、一部設定をいじっています。SAIの線のラインの美しさは目を見張るものがあると思うのですが、美しすぎて逆に「あ、SAI使ってるね?」みたいな所があったりなのも、多分実際にこのツールを使用している方なら理解していただけるかなと思います。
 要するに他の方とはまた違ったラインの線が引きたい!っていうささやかながらの主張だったりするのですが、それはともかくとして、僕の場合あえてラフさが出るように、引いた線が若干ジャミジャミになったり、画用紙の上で書いているように、黒く塗りつぶせていない箇所を残したり…などの設定にしてあります。でもまぁこれも、有志の方が提示してくださったアイデアを参考にしたものではあるのですが。

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 ここからはスクリーンショットで撮影しました。僕の場合線画についてもある程度のレイヤー分けを行っていたりするのですが、まずは色と色が区分けされる線を中心に引いていきます。


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 次にフリルとかバラとかの、細かいパーツの線引きを…。さきに大まかな線を引いておくことで、範囲選択ツール(青くなってる箇所だけ絵が描けるようになります)を使いながら、線画はみ出さないように引くことが出来るのです。


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 細かい線だけを表示させるとこんな感じです。これらの線は、下地の色塗りの際にはジャマだったりするので、これやるようになってから少し作業が楽になりました。


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 ある程度の線が引き終わったら、最後にちょっとひと加え…。手近な漫画をご覧ください。一本の線でも太くなったり細くなったりと強弱がついているかと思います。こういった「線の入り抜き」を、一部の線を複製・自由変形で微調整して表現しようと言う小賢しいこともたまにやってたりします。


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 だんだん出来上がってきました、線だけ。最後に顔を描きましょう。テンションを維持するためにも、表情は最後に描くようにしています。ただまぁ逆に「かわいい顔が描きたい!」って緊張しちゃって逆にくたびれてしまうという本末転倒な事態に陥ることもままありますが…

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 SAIは反転視点も一瞬で出来るので便利です。絵が古臭いというお褒めの言葉を良く頂きますが、僕だって描けるなら今日日流行の萌えイラストが描きたいです。もっと練習が必要ってことですね。


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 とりあえずですが、線画が完成しました。実は描き忘れがあったり、この後も微調整したりとかあるのですが、その辺は割愛。次は色塗りです。


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 ベタ塗り用に区分けした線画から自動選択ツールを使用して、とりあえずパーツ分けをしながら塗り塗り。配色がめちゃくちゃですが、この時点では自分がわかればそれでOKだと思っています。


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 暫定版ながら、なんとなくイメージしていた色で変更。黒のゴスロリで青を下地に…とも考えたのですが、暖色系で攻めてみたいって思っていたので。

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 さて、ここで一度アナログに戻ります。というのが、影や光が当たっている箇所などの配置を一度、紙に起こして作業するからです。これについては最初PC上でやっていたのですが、なまじ拡大機能が使える分作業時間が増えてしまい、それだったらラフでいいんだし手描きのほうが…ってことでこのスタンスに収まっています。

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 後は同様にフォトショで取り込んだものを、SAIに持って行ってPC作業の再開です。今度はこれを元に影や明かりのラインを引いて行きます。


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 ここの作業も音楽を流しながらテンションを保ち続けて進めます。オッサン辺り「絵描くのが楽しいんなら辛くないんじゃないの?」って言いそうですが…まぁ、うん。好きなんですけどもね、好きなんですけどもねなんですよ、うん。やってみりゃわかります。


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 非常にややこしいことになっていますが、とりあえずそれぞれの境界線が引き終わりました。後はすでにベタ塗りで作成した着色レイヤーを複製して影の下地を作り、自動選択ツールで必要ないところを削除して行けば…


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 こんな感じになります。わかりづらいですね。


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 ベタ塗りと重ねると、こんな感じになります。ちなみに単純に自動選択ツールだけでは細かい箇所が残ってしまうので、その辺も微調整はしてあります。ともかく、これで大まかな影と明かりの加工が出来ました。


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 こっそり下地の色が変わりました。ところでこのままだとなんとなくまだ味気ないので…それぞれの影の箇所に一手間加えたいと思います。鉛筆ツールで書き加えたり、消しゴムで消してみたり…


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 こんな感じでしょうか。今回はアニメ塗りっぽく、ぼかしたりエアブラシとかは使わずに作業してみたのですが、この辺の作業は昔スクリーントーンをカッターで削ったりしていたのを思い出します。


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 とりあえず狼がモフモフになりました。多分。あと最後の最後まで悩んだのですが、毛の色はこんな感じで落ち着きました。暖色なら暖色中心にまとめたほうが、それっぽくなるような気もしますし。


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 金属部分の光沢に、少しハイライトを加えます。この辺もフィーリングですね。金属については、影の境目のところにハイライトのラインを加えると、それっぽく見えるような気がします。この辺りから、いかにキチンとした学校で絵の勉学を学んで無いかが良くわかるかと思います。学びたかったなあ。


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 影やハイライトの色調整に加えて、炎の部分に少し加筆しました。昔やってたカードゲームに「黒の炎」なんていう色々とこしょぐるワードがありましたが、やっぱ今でもそういうのに憧れる時があります。ちなみに影や明かりの箇所には良く紫色を使うようにしています。艶やかになるというか、なんとなく映えて見える気がするんです。これもネットで調べて得た知識ですg


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 最後に顔ですね。白目の影にもを。この辺遠めで見たらほとんどわからないのですが、なんとなくのこだわりもあります。

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 瞳を塗り塗り…この辺も普段はエアブラシとかでぼかすのですが、2段階で色分けしてみました。


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 瞳に光がともれば…!


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 でーきあーがりー

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 だいぶのんびり描きましたが、別作業の合間にやったのもあって3日程度で描きました。もう少し早く描けるようになりたいなあ…


 さて、いかがだったでしょうか?僕はこういうのを文章でまとめたことがなかったので非常にくたびれました。でも上手い方のご意見なんかも聞きたいので、良い機会だったかと思います。とりあえずこのノンノXについては、モンスト学園第3回の際に印刷して持っていって見せびらかしたいと思います。


 さて、やることやったしひっぱって遊ぶかー!……しまった、まだ動画の編集が残ってるんだった…!!