現在、探偵社に舞い込む依頼内容の7割程度は「浮気調査」だといわれています。
映画やミステリー小説のように、事件の全面に立って探偵が殺人犯を追うようなことは普通ありません。
しかしながら、多くの探偵社では浮気調査以外のさまざまなケースにも対応しており、依頼内容によっては、暴力団、闇金融、過激派団体…など、社会の陰に潜んでいる人たちに、あえてアプローチしなくてはらないこともあります。
探偵は、警察とは違って逮捕権もなければ、武器を所持することも認められていません。
そのため、命の危機にさらされるような行動は普通とりませんが、日常生活では見ないような場面に遭遇したり、社会のドロドロした部分にも触れる可能性はあります。
主な依頼内容
前述のとおり、依頼内容で最も多いとされるのが「調査業務」。なかでも男女関係に関するトラブルや身辺調査です。
そのほか、「お見合いの前に相手の素行を知りたい」、企業からは「雇用しようとしている人材の経歴、横領や不正、社員の生活態度、あるいは資金の融資先としての信用問題」を確認してほしいなどの依頼もあるようです。
日本の探偵は、あくまで調査業に関する民間業者の一つであり、業務のほとんどは、民事に関係したものとなっています。
つまり、警察や通常の警備会社では対応できない・してくれない分野を、個人的に合法的な探偵活動によって補うサービスともいえます。
犯罪に関係するものとしては、ストーカーや不審人物の調査と対策、職場や学校、家庭での虐待や暴力事件の調査、保険金支詐欺関係の調査などがありますが、実際のところ、小説になるような凶悪事件に関わることはそれほど多くありません。