⌘                     2015年03月12日発行 第0838号
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
**********************************************************************

                       http://www.inose.gr.jp/mailmag/

◉--------------------------------------------------------------------◉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 産経新聞(3月8日付け)に掲載された『救出 3.11気仙沼 公民館に取り
残された446人』の著者インタビューをお送りします。
 アマゾンはこちら→ http://goo.gl/dRFuOc

 津田大介さんが編集長を務める「ポリタス」に津田さんによるインタビュー
「“必然の偶然”が起こした気仙沼の奇跡――猪瀬直樹が語る『被災地復興』
と『日本の未来』が掲載されています。
→ http://politas.jp/features/4/article/338 
  
    *                      *                   *

「『救出』 全員がやるべきことをやった」

「あの日」から4年。東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市で起
きた“奇跡”の記録を刊行した。「これを書けるのは僕しかいないと思った。
震災の1年半後、再建された保育園や障害児施設で子供たちを見たとき、『あ
あ、この子たちは助かったんだ』と涙が出た。あの時何があったのかを書こう
と思った」

 平成23年3月11日。気仙沼湾に近い同市中央公民館。一帯が水没する中、
3階建ての建物に園児71人を含む446人が身を寄せていた。津波は2階の
天井まで達し、建物の周りを燃えるがれきが流れてゆくなか、近くの障害児施
設で園長をしていた1人の女性が家族に向けて発したメールの情報が、ツイッ
ターを経由して東京都庁に届く。副知事として、帰宅困難者のための情報をネ
ットで発信し続けていた猪瀬さんは、「母と子供たちが孤立している」という
その情報を目にした。

「あの日、ネット上ではデマも多かったが、そのツイートはロジックがしっか
りしていて信用できると思った。それで東京消防庁の防災部長に相談し、ヘリ
を向かわせた。僕が助けたというより、情報のリレーも含めて、全員がやるべ
きことをやったから起きた奇跡です」

 ロンドンや気仙沼での取材から、一見「僻地(へきち)」に見える三陸地方
が、実は海を通じて世界に開かれた場所であり、日本が海洋国家であることも
再認識したという。緊迫した被災時の状況だけでなく、ロンドンからのツイー
トをつないだ東京在住の経営者、公民館にいた人々など、詳細につづられたそ
れぞれの人生から、救出劇が「偶然のなかの必然」であったことがわかる。

「結局、みんながそれぞれの持ち場でやれることを精いっぱいやっていく、と
いうことなんだと思う。僕はやっぱり作家だから、書くことで生きていくしか
ないんだよね」(戸谷真美)
               
               *

◎『別冊宝島 図解ひとめでわかる地方消滅』掲載の「二宮金次郎に改革のヒ
ントがある 人口減少時代の『成長戦略』論」(後編)は次週、お届けします。

                              * 
■雑誌感覚で読める本の要約サイト flier (フライヤー)で『さようならと言
 ってなかった』『救出』がそれぞれ紹介されました
  『さようならと言ってなかった』→ http://goo.gl/HIf5Yq 
  『救出』→ http://goo.gl/YKLhVB

■週刊読書人3月6日号で石井光太×猪瀬直樹トークライブ「3.11を語り継ぐ」
 が載録されています。→http://goo.gl/jG9Tnw 

  臨場感―震災当日自分は何をしていたか/一通の緊急SOSを巡る一筋の
 ライン/死を見つめないメディア 報道と現実との乖離――。

■クリエイターと読者をつなぐサイト cakes(ケイクス)で『作家の誕生』連
 載中です。→ https://cakes.mu/series/3311 

  太宰治は芥川龍之介の写真をカッコイイと思った。文章だけでなく見た目
 も真似た。投稿少年だった川端康成、大宅壮一。文豪夏目漱石の機転、菊池
 寛の才覚。自己演出の極限を目指した三島由紀夫、その壮絶な死の真実とは。

■動画書き起こしサービス logmi(ログミー)で元プロ陸上選手の為末大さん
 との対談「日本のスポーツはなぜ体罰的なのか? 為末大氏が語った”遊び”
 としてのスポーツ論」がアップされました。→ http://logmi.jp/39351

■2月26日発売の月刊『WiLL』に『さようならと言ってなかった』『救出』
 の著者インタビューが掲載されています。
 →http://goo.gl/llez5s 

■猪瀬直樹が「755」をはじめました。
 →http://goo.gl/RO9Vax 
                                    *
   
「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バックナンバーはこちら。 http://www.inose.gr.jp/mailmag/
ご意見・ご感想はメールでどうぞ。 info@inose.gr.jp

猪瀬直樹の公式ホームページはこちら。 http://www.inose.gr.jp/

○発行 猪瀬直樹事務所
○編集 猪瀬直樹
○Copyright (C) 猪瀬直樹事務所 2001-2015
○リンクはご自由におはりください。ただしこのページは一定期間を過ぎると
 削除されることをあらかじめご了解ください。記事、発言等の転載について
 は事務局までご連絡くださいますよう、お願いします。