石破 茂 です。
今週は英国王立防衛研究所主催のセミナーで今後の日英関係についてスピーチをする機会がありました。
当時は勿論集団的自衛権という概念は存在していなかったのですが、日英同盟の締結から破棄に至るまでの経緯は、この問題を考えるにあたって大きな示唆を与えてくれます。
もう絶版になっていると思いますが、「日英同盟 日本外交の栄光と凋落」(関栄次著 学研刊)はとても興味深い論考です。
「自ら助くるの意思と力があって茲(ここ)に初めて価値ある同盟国も出来るのである。同盟や協商の外交的工作に自国の存立を託し、若しくは重要国策を依存せしめんとするが如きは、痴人の夢と一般、不可能事である」
本書に紹介されている元外交官本多熊太郎の言葉はなかなか含蓄の深いものです。本多熊太郎についての評価はともかく、この言葉は確かな真理を含んでいるように思います。
国会議員の定数はとにかく削れ、歳費