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第151回 私が見たテレビの中の人のウラガワ(1)
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第151回 私が見たテレビの中の人のウラガワ(1)

2017-09-05 22:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第151回 私が見たテレビの中の人のウラガワ(1)


    ◆もくじ◆

    ・私が見たテレビの中の人のウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     
    「木嶋佳苗の拘置所日記」に登場
     
    太田出版よりイヤミス『嘘と人形』発売中

     角川ホラー文庫より『現代百物語 不実』発売中
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    あっという間に九月になりました。
    前月にひきつづき、「岩井さんが見たテレビの中の人の観察日記」をお届け。
    無邪気な夏休みが明けて、妙な大人たちの世界は……!?

    地下アイドルのような活動をせっせこ続けている、岩井さんと同じ年くらいのリコ。彼女の日々を観察してみると……。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~15年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2016年1月「会えなかったけど気になる女たちのウラガワ
    2月「接点がないのに気になる人たちのウラガワ
    3月「嘘をつかずにいられない人たちのウラガワ
    4月「春のおかしなお便りの数々のウラガワ
    5月「距離感のおかしい人たちのウラガワ
    6月「台湾から連れてこられたある女性のウラガワ
    7月「大人の夏の観察日記のウラガワ
    8月「大人だからわかる怖い話のウラガワ
    9月「『志麻子のヤバモンGO』なウラガワ
    10月「取り返せない夏の思い出のウラガワ
    11月「常夏の国で生きる女の秋のウラガワ
    12月「冬を生きながら春を待つ女達のウラガワ
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
    4月「木の芽時な人達のウラガワ
    5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ
    6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ
    7月「ほんのり怖い人達のウラガワ
    8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ



    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====


     子どもの頃は、九月って嫌いとまではいわないけれど、切ない季節だった。
     なんたって夏休みが終わってしまう。まだ宿題できてない、また学校が始まる、もう寝坊も夜更かしも大目に見てもらえない、海水浴やお泊り旅行はしばらくなくなる……などなど、しょんぼりしてしまうことがいっぱいあったわけだ。
     大人になってみれば、さわやかな季節、九月はいいなぁと思えるんだけどね。

     そして子どもの頃は大きな楽しみの一つだった、テレビ。大人になってみれば、テレビに出るようになっていた。無邪気な夏休みが明けたら、妙な大人になっていた感じ。

     外からではなく、中からもテレビを見るようになったわけね。先月に引き続き、遅い宿題みたいに「私が見たテレビの中の人の観察日記」を書いてみる。ただ、彼らの私生活や裏側の暴露が目的ではないので、登場人物はみんな仮名、設定もちょっと変えてある。

                        ※

     私の職業は、作家でタレントということになっている。
     作家とタレントになる前の漠然としたイメージは、作家の場合「何かの新人賞を取ってデビューして出版社から書店売りの本を出してもらう」であり、タレントの場合「オーディションかスカウトでデビューして事務所に所属してテレビに出る」であった。

     こういうイメージを持ち、実際にそれでなるしかなかった、それしか方法がなかったというのは、私らが最後とはいわないが、最後に近い世代ではなかろうか。

     作家の場合、今は新人賞を取らなくても自分のブログなどで作品を発表できる。閲覧が多ければ有料にして、紙の書籍はなくても人気作家となれる。

     タレントだって、自主制作CDなど引っ提げてネットアイドル、地下アイドルという手もあるし、自分でYouTubeなどに動画をアップして再生が増えれば、テレビに出られなくても知名度は得られる。
     彼らは無名の事務所所属のタレントや、雑誌連載はあるけれど兼業しなきゃ生活できない作家なんかより、よっぽど儲けているし名前や顔を知られてもいる。

     私は旧世代なので、彼らを決して下に見たりはしないが、やっぱり「私はそちら側ではない」と思ってしまう。生まれるのが三十年遅かったら、そちら側だったかもだけど。

     三沢リコは年齢は私とほとんど同じだが、やっていることは今どきギャルの地下アイドルみたいだった。ありとあらゆるSNSを駆使し、自分をアピールしている。

     アカウントを凍結されないよう一応は気をつけているが、きわどい下着か裸同然の水着かぴちぴちのミニスカボディコンで、発言もほとんどアダルト系だ。

     とはいえ今どきアイドルにありがちな、ほとんど別人のような修整はしていない。顔のたるみや小じわ、三段腹もダルダルの腕も肉割れだらけの脚もそのまんまだ。

     
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