オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第171回 きれいに卒業できない女たちのウラガワ(3)
◆もくじ◆
・きれいに卒業できない女たちのウラガワ(3)
・最近の志麻子さん
4/1(日)「オメ★コボシ41」開催
河崎実監督映画に出演予定
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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物事をキレイに「卒業」するのはなかなか難しいもの。
アジアB国の客室乗務員だった朝子さん。働いていた当時、唯一にして最大の悩み苦しみは、ある一人の先輩だった……。
地下アイドルとして活動しているメアリーは、明らかに三十半ばを超えているのだが……。
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2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ」
10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ」
11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ」
12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ」
2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ」
2月「人はなかなか変わらないのウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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自分も子どもも学校を出てしまっても、三月になれば卒業式の季節だなぁと思う。
学校でなくても、みんな何かしら卒業はしているし、したいと願っている。子どもっぽい遊びは卒業だとか、引きこもりを卒業したいとか。わりとこっちの卒業は、良くないものとの別れを指している場合が多い。
当然、その卒業後はしっかり地に足が着いた生活、みたいな前向きな未来を望んでいる。とはいうものの、なかなか卒業できなかったり、卒業をもう少し待つべきだったとか、卒業しない方がよかったなんてこともある。
そんな話を今月は書くつもりだったが、才色兼備なのに麻薬密売組織に関わって転落したA国のミミなる女性の話が予定より長くなってしまった。今月の最終章にミミは登場しない。しかし、ミミにどこか似た女性達は登場する。もちろん、みなさん仮名で。
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今は専業主婦の朝子さんは三十まで、アジアB国の航空会社の客室乗務員だった。
「とにかくスッチーになりたくて、あらゆる航空会社を受けたんです。受かった中で最も条件がよくて制服が可愛かったので、B航空に決めました」
もともと朝子さんは、B国とは何の縁もゆかりもなかった。学生時代に仲間と二泊か三泊の旅行はしたことがあったが、特に強い印象も受けなかった。大学にはB国からの留学生もいたが、特に親しくもならず揉め事もなかった。
「楽しくやってたんですが、唯一にして最大の悩み苦しみが、一人の先輩でした」