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第179回 「有名な男の女」だった二人のウラガワ(2)
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第179回 「有名な男の女」だった二人のウラガワ(2)

2018-06-25 20:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第179回 「有名な男の女」だった二人のウラガワ(2)


    ◆もくじ◆

    ・「有名な男の女」だった二人のウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん 
     8/5(日)「オメ★コボシ42」開催
     角川ホラー文庫より『現代百物語 終焉』発売
     夏に某大型映画に出演予定
     河崎実監督映画に出演予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    「有名な男の女」だったことが共通項の、ある2人の女。
    どちらも、自分自身がタレントとして再び世に出たいという野望を持って活動しているが、その流れで岩井さんの周りにも出没するようになり……。
    そのやり方も、なんとも岩井さんにはもやもやが残る方法だった。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~16年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ
    2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ
    3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ
    4月「木の芽時な人達のウラガワ
    5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ
    6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ
    7月「ほんのり怖い人達のウラガワ
    8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ
    9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ
    10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ
    11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ
    12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===


     六月は英語でジューン。それはギリシャ神話ジュピターの妻ジュノーから来ていて、この女神は結婚の守護神だ。しかし神のご加護があっても、離婚はする。

     ジュノー女神には関係ないが、仏滅の日に挙式したって仲睦まじく添い遂げる夫婦もある。離婚して幸せになった人達もいれば、不幸な結婚にしがみつく人達もいる。

     今月は結婚した男より、結婚せずに短い期間つき合った男の方が人生に重大な転機や意味や結末をもたらした、という女達を書いている。

     名沢葉子と久島莉花は昔、有名な男とのスキャンダル報道で世に出たが、すぐ忘れ去られた。その後、二人とも別の無名の男達と結婚離婚をしたり、未婚のまま出産。

     しかし落ち着かず、自分自身がタレントとして再び世に出たいと、三十路になってからがんばりだした。いろんな関係者に接触を図り、私のところにまでやってきた。

                        ※

     どちらも、相手の男が有名だったからいっとき週刊誌やテレビのインタビューが来ただけで、騒ぎが収束したらあっという間にただの人に戻ってしまった。

     そもそも葉子も莉花も、その男の妻だったことはない。長年の愛人でもない。莉花は短期間の交際でしかなく、葉子にいたってはたった一晩だけだ。

     男も亡くなったり引退したりで、肝心の男達も忘れられているのに、葉子も莉花も彼らの名前を利用してまた世に出たい、今度は自分が主役になりたい、そしてタレントとして活躍したい、と野望を抱いている。どちらももう、三十路なのに。

     今のところ、有名人と友達付き合いしてたまに女性誌に小さく出ている莉花がリードしている。というより、葉子は自分のブログ以外で発信はできないでいる。容姿も莉花が上回り、元夫の遺した金もある。微妙な差だが、莉花の方が五歳ほど若い。

     最初、私は二人の差を単純に容姿によるもの、あと莉花の方が金があるので行動半径が広いからだと見ていたが、どうも違うと気づいたのは莉花の妙な接触に遇ってからだ。

     ある平日の昼間、家でワンコとたわむれながらテレビを見ていたら、
     
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