オンナのウラガワ ~名器大作戦~
第197回 来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ(2)
◆もくじ◆
・来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ(2)
・最近の志麻子さん
1月に『シマコの週刊!?宝石 』光文社文庫より発売
TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
「岩井志麻子のおんな欲」連載中
カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中
・著者プロフィール
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前号にひきつづき、トークイベントで再会したアヤさんの話。(登場人物はすべて仮名です)
客として来ていた女装男性・アヤであったが、もともとは岩井さんの知り合いの歌手・奈美さんのファンだった。
以前は「何者かになるかも」とも感じさせたアヤだったが、五年の間に悪い方向に変貌していた。
しかしなぜアヤのことが気になるのかと、我が身を振り返る岩井さんだったが……。
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2014年11月~16年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
2017年1月「自分を重ねてしまう若者たちのウラガワ」
2月「冬に聞いた奇妙な怪談のウラガワ」
3月「春のさなかに聞いた怖い話のウラガワ」
4月「木の芽時な人達のウラガワ」
5月「五月だけどさわやかになれない人たちのウラガワ」
6月「面識なしでも喜怒哀楽を喚起する人々のウラガワ」
7月「ほんのり怖い人達のウラガワ」
8月「真夏なのに秋の予感な有名人たちのウラガワ」
9月「私が見たテレビの中の人のウラガワ」
10月「大人だけど枯れるには早い人たちのウラガワ」
11月「年下韓国人夫とのアジア旅のウラガワ」
12月「捨ててもいいじゃないかのウラガワ」
2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ」
2月「人はなかなか変わらないのウラガワ」
3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ」
4月「新たな出会いの不気味なウラガワ」
5月「良い季節でも人は病むウラガワ」
6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ」
7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ」
8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ」
9月「大人になりきれない人達のウラガワ」
10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ」
11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ」
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2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ/ソウルの新愛人のウラガワ/風俗嬢の順位競争のウラガワ/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ/「大人の夏休みの日記」なウラガワ/その道のプロな男たちのウラガワ
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という気分を、今月は書いてみようと思っていた。前回にも書いた、五年前は見た目も中身もまあまあ可愛かったのに、再会したらどちらも悪い方に変貌していたアヤ。
今回は、彼もまた自分自身だけでなく、岩井志麻子をずっと引きずっていた話の後編だ。
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毎日のようにラインのやり取りもするし、ときどき飲みに行ったりもする歌手の奈美エヴァさんだが、アヤのことを話題にしたことはなかった。
もともとアヤは、奈美さんの追っかけだったのだ。だから、この前の私のイベントにアヤが来てヤバかったという話をしたら、
「うわ、アヤやっぱりヤバいな。実は私のツイッターにも、志麻子さんのイベントの前後にいろいろからんできてた。ごめんね、いっておけばよかった。
ダイレクトメッセージでもわけわかんない罵倒してきたから、ブロックしたの」
といったことをいわれ、五年の間にこっちはすっかり忘れきっていたアヤが、私のことを強く思い続けていた上に、別物に変貌していた経緯を知った。
気を遣う奈美さんははっきりいわなかったが、だいたい推察できた。
アヤは私のライブに来る前に奈美さんに、岩井に直々に招待されたくらいの勢いで行くとダイレクトメッセージし、岩井に逃げられたことをまるで奈美さんのせいであるかのような八つ当たりをしたのではないか。
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