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第212回 働くということについて考えたウラガワ(2)
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第212回 働くということについて考えたウラガワ(2)

2019-05-31 19:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第212回 働くということについて考えたウラガワ(2)

    ◆もくじ◆

    働くということについて考えたウラガワ(2)

    ・最近の志麻子さん 
     岩井志麻子と行くタイツアー 参加者募集中
     6月に角川ホラー文庫より『忌まわ昔』発売予定
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    五十代近いチャラ男の元気くん(仮名)は、自分に釣り合う恋愛対象の女性は二十代だと思い込んでいる。とはいえ現実にはなかな相手にしてもらえない。
    クラブやキャバで遊んでいたのだが、最近はマッチングアプリにはまっている様子。
    それは「パパ活」なのではないか!?


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ
    6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ
    7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ
    8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ
    9月「大人になりきれない人達のウラガワ
    10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ
    11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ
    12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     私も一応は労働者なんだけど、仕事がこういう文章書きと、着ぐるみでテレビに出てド・シモネタとかいってるもんだから、趣味で金もらってるようにも見られてしまう。

     いや違います。過酷な重労働に喘いでいます、という気もないが。五月はいろんな祝日、祭日があっても、世界的なものといえばいえば労働者の祭典メーデーなんで、今月は私なりに働くこと、働く人について考えている。

                        ※

     某地方の企業の三代目坊っちゃんである元気くん(彼も含め、登場人物はすべて仮名)は、五十近いのに真っ黒に人工日焼けしているチャラ男だ。

     悪い人ではない、どころか、とっても愛嬌ある純ないい奴なんだけど、どうにもチャラすぎる。今も二十代気分でいて、こんなふうにいっている。
    「もうちょっとして大人になったら落ち着いて、仕事もがんばるし家庭も持つ」

     もうちょっとしたら大人じゃなく老人になるだろっ、とは誰も突っ込めない。
     そんなだから元気くんは、二十代の女にしか興味がない。というより、自分に釣り合うのは二十代女性だと思いこんでいる。

     とはいえ現実には彼女らからすれば父親くらいの年齢なわけで、いかに彼が金持ちの息子といえど、真剣な交際相手や結婚相手としては見られない。

     元気くんも、とことん現実が見えない勘違いおバカさんではないから、まったく彼に対してその気持がない若いOLや女子大生をつけ回す、強引に迫るような真似はしない。
     もっぱら、クラブやキャバで遊んでいるわけだ。そこにいる若い女性達は、接客のプロ
    であり、疑似恋愛を職業としている。
     当ったり前だが彼女らは詐欺師でも泥棒でもなく、正当なお給料と引き換えにサービス
    を提供している立派な労働者であるよ。

     もちろん、元気くんもそれをわかっていて楽しんでいたのだが。最近になって、
    「もう、あんな金目当てのプロ達は要らない。真剣につき合ってくれる子を探してる」
     などといい出した。てっきり、真面目なお見合いに励んだり、大手の結婚相談所にでも入会したかと思ったら。若い女の子とオジサンのマッチングアプリにハマッていた。

    「本当に若くて可愛い、いい大学を出ていい会社にも勤めてるいいとこのお嬢さんと会えて、もちろんデート代はこっちが全部出すんだけど、普通の交際ができるんだ」
     などという。いや、それって要するにパパ活ってやつでしょ。若い女の子が、完璧にお金目当てでオッサンと付き合うという。はっきり、そういってやったら。

    「いや、違う。彼女らは贅沢もしたいし、高いものも買ってほしいんだけど。地位と金のある男と知り合っていろんな指導も受けて未知のことを学び、大人の洗練された世界にも連れていってもらって自分も向上したい、真面目な子達なんだ」

     
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