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第214回 私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ(1)
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第214回 私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ(1)

2019-06-30 20:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第214回 私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ(1)

    ◆もくじ◆

    私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ(1)

    ・最近の志麻子さん 
     8/12(月・祝)「オメ★コボシ46」開催
     岩井志麻子と行くタイツアー 参加者募集中
     角川ホラー文庫より『忌まわ昔』発売中
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中
     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    雨の日々、普段はそこまで気にもならない人について、つい考えてしまう岩井さん。
    ちょっとした「プロファイリング」に励んでみたのは、
    自称「○○王」「王子」「姫」と言ってはばからない人たち。
    そのなかには、ある事件で逮捕された人たちも居て……。

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~17年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2018年1月「命や生きることについて考えたウラガワ
    2月「人はなかなか変わらないのウラガワ
    3月「きれいに卒業できない女たちのウラガワ
    4月「新たな出会いの不気味なウラガワ
    5月「良い季節でも人は病むウラガワ
    6月「『有名な男の女』だった二人のウラガワ
    7月「怪談の季節! ゾッとする実話なウラガワ
    8月「嘘と本当のあわいの怖い話のウラガワ
    9月「大人になりきれない人達のウラガワ
    10月「ベトナム旅行チン道中のウラガワ
    11月「しみじみしんみりな出来事のウラガワ
    12月「来年まで引きずりそうなアノ人のウラガワ
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     梅雨の季節がまた来た。雨の日はつい、外出が億劫になってしまうのは私だけじゃないよね。しかし雨の日は、ずっと家にいるので原稿書きもはかどる。
     さらに、晴れた日にはあまり深く考えないしそこまで気にもならない人達について、妙な私なりのプロファイリングに励んでしまうのだ。

     本来のプロファイリングとは犯罪捜査において、その性質や特徴から行動科学的に分析し、犯人を推察することだ。事件を解決することではないが、その近道にはなる。

     私のそれも犯人当てではなく、「たぶんこういう人なんだろう」という推察だ。しかも科学的論理的なものはなく、かなり独断と偏見まみれだ。

     今月はそんな話を書いてみるが、例によって全編に渡って登場人物はすべて仮名で、個人や周囲を特定できないよう様々な脚色をしてあるのを最初におことわりしておく。

                        ※

     少し前のことになるが、自分を果実王子と称していた男と、元気王と呼ばせていた男が逮捕された。果実王子は脱税、元気王は詐欺だ。

     美容にいいという果実のジュース販売で儲けた王子と、ありもしない配当金を元気の素などといって客を集めていた王様。

     その二人とは何の関係も面識もないが、何年か前にやっぱり自分を舞踏会王子と称して周りにもそう呼ばせていた人とは、二度ほど会っていた。こちらの王子は、少年に対する強制猥褻や暴行で捕まった。

     アイドルになりたくてなれなくて、ダンススクールを作って新人を育てるといいながら悪さをしていた舞踏会王子は、逮捕後に私と同じくらいド庶民の出と判明したが、本人はやんごとなき旧華族の出だといっていた。

     ちょっと会うだけなら悪い人じゃなかったというか、私とは何の利害関係もないので強い感情の交感がなかったというだけだ。釈放後は、まったく消息不明の音信不通。

     雨を見ながらふと、なぜ彼らは自分を王だの王子だの呼ばせたがったのか考えた。
     
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