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第246回 未経験な世の中のあれこれのウラガワ(3)
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第246回 未経験な世の中のあれこれのウラガワ(3)

2020-04-30 20:30

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第246回 未経験な世の中のあれこれのウラガワ(3)

    ◆もくじ◆

    ・未経験な世の中のあれこれのウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん 
     『凶鳴怪談』が竹書房から発売
     『業苦 忌まわ昔(弐)』が角川ホラー文庫から6月に発売予定
     「オメ★コボシ49」は延期になりました
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中

     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    半世紀を超えるほど生きてきても、未経験な物事はたくさんある。
    よく知っているはずの人や物に、思いがけない側面や裏側を見つけてしまうことも。
    今月の締めは、そんな「未経験」を見せてくれた、いろいろ哀しい人達のエピソードをお届け。

    あるバーのママと親しくなった岩井さんだったが……。
    啓太さん(仮名)のお兄さんは、結婚して子供も生まれたが、なぜか次第に心身ともに弱っていって……。

     

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~18年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2019年1月「去年に縁があったあれこれのウラガワ
    2月「台湾で初めて会った人たちのウラガワ
    3月「胸に引っかかる人を思う春のウラガワ
    4月「こういう人いるよねという出会いのウラガワ
    5月「働くということについて考えたウラガワ
    6月「私なりのプロファイリングをしてみたウラガワ
    7月「芸事業界の人たちの願いごとのウラガワ
    8月「怖さひかえめな怖い話のウラガワ
    9月「まだ挽回できるかどうか気になるウラガワ
    10月「なぜか惹かれる未解決事件のウラガワ
    11月「今頃になってわかってきた出来事のウラガワ
    12月「とりあえず終えたかな、というウラガワ
    2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ
    2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ
    3月「どこか心残りの別れのウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     もう入学、入社は人生の中にはないと思われる私だが、四月になると何か新しい出会いや学びがありそうでわくわくする。半世紀を超えるほど生きてきても、未経験な物事はたくさんある。よく知っているはずの人や物事に思いがけない側面や裏側を見てしまうこともあり、それは私にとっては再発見ではなく初体験に近い感じがある。

     そんなこんなを書いてきた今月の締めには、いろいろ哀しい人達に登場してもらう。

                         ※

     歌舞伎町に住んで二十年以上になる私はあまり新宿区を出ないのだが、たまにQ区には遊びに行く。Lというバーは三年くらい前からたまに行くようになり、私よりちょっと若いママとも親しくなった。

     ママは気さくでおもしろく、私も打ち解けていろいろ家庭の事情なども話していた。ママは親身に聞いてくれ、ためになるアドバイスもくれた……と思っていた。

     そんなママは、店の客の噂話をものすごく詳しく私に教えてくれていた。客の中にはちょっとした有名人も含まれていたから、あの人とあの人はデキているとか、あの人は昔はあの人と付き合っていた、みたいな話は、下世話な好奇心も満たされて楽しんでいた。

     他の客のことをそんな詳しく暴露し噂するのだから、私のことも他の客にしゃべっていると想像すべきだったのに、そこのところがすっぽり抜けていた。
     何度か、ちょっとびっくりしたこと、少々ヤバいな、と警戒したこともあったのに。

     
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