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第276回 いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ(3)
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第276回 いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ(3)

2021-02-28 21:30

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第276回 いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ(3)

    ◆もくじ◆

    ・いつの間にか入り込む怖いもののウラガワ(3)

    ・最近の志麻子さん 
     【配信版】月刊オメ★コボシ 3/19(金)開催
     2/25発売『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』に作品収録
     映画『遊星王子2021』に出演
     TV「有吉反省会」にヒョウ姿でひきつづき出演中

     「岩井志麻子のおんな欲」連載中
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    いつの間にか入り込んできていた怖いもの。
    これまた飲み屋で聞いた、キャバ嬢をしながらネイルアートの勉強をしているサーヤちゃんのお話。

    サーヤちゃんには、自分とは正反対の真面目な姉がいるという。
    子どものころは仲良しだったが、だんだん険悪な関係になり、疎遠になっていた。
    両親は離婚していたが、父がコロナになってしまう。
    入院はしたもののその後陰性になり自宅に戻れたが、妙なことをいうようになって……。

     

    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月~19年12月のバックナンバーは、「月別アーカイブ」の欄からご覧ください。
    2020年1月「愛しい南国の怖い話のウラガワ
    2月「ひきつづき東南アジアの怖い話のウラガワ
    3月「どこか心残りの別れのウラガワ
    4月「未経験な世の中のあれこれのウラガワ
    5月「「あの人実は」「あの人やっぱり」のウラガワ
    6月「アマビエ的なものや人のウラガワ
    7月「怖い話をエンタメとして楽しみたいウラガワ
    8月「どこか楽しめる怖い話のウラガワ
    9月「エンタメとして味わいたい人の怖さのウラガワ
    10月「いい大人なのに未経験のウラガワ
    11月「まだ猶予があるのかもという気分のウラガワ
    12月「私なりに引っかかる物事のウラガワ
    2021年1月「ゆるく共存していくことを考えさせられるウラガワ


    ※2014年10月以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ===

     新しい月に入ると、去年の今頃はどうだったかな、と振り返ってしまう。去年の二月はまだ、新型肺炎はさほど話題になってなかった。とうに、感染者も出ていたのに。

     ニュースも、まだ他人事だった。あの頃は幸せだった、と何でもない日々を思い返すと、確実に忍び寄っていたものの恐ろしさに震える。しかしウィルス以外にも、そうやっていつの間にか入り込んでいた怖いものはある、というのを今月は書いてきた。

                        ※

     前回の話の続きではないが、これまた前回出てきた行きつけの飲み屋Eで知り合った人に聞いた話だ。キャバ嬢をしながらネイルアートの勉強をしているノリのいいサーヤちゃんは、自分とは正反対の真面目な姉がいるという。

    「姉は国立大学を出ていいとこに就職したんですが、一年で辞めて看護師の専門学校に入り直したんです。どうも会社勤めしていた頃、失恋したみたいで。
     私と違って男に免疫なくて真面目っ子だった姉は、よっぽどそれがこたえたみたい。たぶん看護学校も、女一人で生きていける資格を取ろうと決めたからじゃないかな」

     子どもの頃は仲良し姉妹だったのに、サーヤちゃんが中学の終わり頃からちょいワルくなって、険悪な関係になっていったそうだ。

    「姉が私を一方的に嫌って、口きいてくれなくなったんです。ちょうどその頃、親も離婚して、私達は母の方に引き取られました。母もしっかり者で、経済力ありますし。
     そもそも離婚は父の浮気が原因で、姉は父のこともすっごい軽蔑するようになって、父とも絶縁。だけど私はもともと父親似のパパっ子だったんで、こっそり父にも会いに行ってました。それがバレて、ますます姉は父と私が許せなくなったみたい」

     ともあれ姉は専門学校に入ると同時に家を出て、一人暮らしを始めた。サーヤちゃんは高校を出てフリーターしながら遊んでいたが、母も彼氏ができて娘達にあまり干渉しなくなった。姉は、だんだん母とも疎遠になっていった。
     父は離婚の原因となった女とも別れたものの、相変わらずのようだった。

    「でもって父が、コロナに感染しちゃったんですよねー。けっこう重症化して入院して、能天気な父もすっかり弱気になってたんですが。
     どうにか陰性になったから自宅に戻れた、でもまだ本調子じゃなくて、足元がふらつく、なんて泣き言いうんでお見舞いに行ったんです。もちろん母には内緒で」

     そしてサーヤちゃんのお父様は、妙なことをいい出した。

     
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