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第84回 人生の秋を生きる女達のウラガワ【3】
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第84回 人生の秋を生きる女達のウラガワ【3】

2015-10-25 14:00

    オンナのウラガワ ~名器大作戦~
    第84回 人生の秋を生きる女達のウラガワ【3】


    ◆もくじ◆

    ・人生の秋を生きる女達のウラガワ【3】

    ・最近の志麻子さん
     新書『「魔性の女」に美女はいない』発売中
     11/14(土)「LOFT MUSIC & CULTURE FESTIVAL」に出演
     カドカワ・ミニッツブック版「オンナのウラガワ」配信中
     MXTV「5時に夢中!」レギュラー出演中

    ・著者プロフィール

    ===

    年を重ねてくると、人生は「秋」のフェーズに入ってくる。
    今月は「秋」を生きる女たちのエピソードの数々をお届け。
    しかし、自分が「秋」であるということを認められない女たちも居る。

    有名人男性と一夜を過ごした女性は、そのことで芸能界にのし上がろうとして……。
    はたまた別の女性は、かつて彼女自身が「時代の象徴」ともてはやされていたけれど……。
    いつまでも「夏の盛り」でいるつもりなのは本人だけの悲しさよ。


    バックナンバーはこちらから↓
    http://ch.nicovideo.jp/iwaishimako/blomaga

    2014年11月「「そんなプロもありか」な人達のウラガワ
    12月「「殺人者」たちから聞いたウラガワ
    2015年1月「
    「大人の冬休みの日記」なウラガワ
    2月「「大人の冬休みの日記のつづき」なウラガワ
    3月「ベトナム愛人との旧正月のウラガワ
    4月「春の喜怒哀楽のウラガワ
    5月「韓国人夫の失踪届けを出したら……のウラガワ

    6月「ホラー作家まわりの怪異のウラガワ
    7月「異国の夏休みのウラガワ
    8月「そろそろ怖い目に遭う予感のウラガワ
    9月「秋風に謎めく過去のウラガワ

    ※上記以前のバックナンバーをご購入希望の方は、本メルマガ下部記載の担当者までお知らせください。リストは下記です。

    2013年7月~12月 名器手術のウラガワ/エロ界の“あきらめの悪さ”のウラガワ/エロとホラーと風俗嬢のウラガワ/風俗店のパーティーで聞いたウラガワ/エロ話のつもりが怖い話なウラガワ/風俗店の決起集会のウラガワ
    2014年1月~10月 ベトナムはホーチミンでのウラガワ/ベトナムの愛人のウラガワ/永遠のつかの間のウラガワ ~韓国の夫、ベトナムの愛人~/浮気夫を追いかけて行ったソウルでのウラガワ/韓国の絶倫男とのウラガワ​/ソウルの新愛人のウラガワ​/風俗嬢の順位競争のウラガワ​/夏本番! 怪談エピソードの数々のウラガワ​/「大人の夏休みの日記」なウラガワ​/その道のプロな男たちのウラガワ​

    ====

     自分が季節でいえば秋を生きていることに気づいたのは、いつ頃だったか。たぶんその頃はまだ、夏の名残もあったし、初秋の気分でいたのだと思う。

     今は、ああ秋も深まったなぁと、季節にも自分にもしみじみしている。そして深まるといういい方は、他の季節にはない。

     さて。この世には六人の法則、六次の隔たりといった言い回しがある。どんな有名人でも、どんな遠くに住んでいる異国の人でも、間に六人の知り合いを置いて介していけばたどりつけるというものだ。

     仕事柄、私は有名人といわれている人やテレビ局、出版社に直接の知り合いが多く、彼らはかなりの人脈がある。
     だから六人より少ない人数で、お目当ての人にたどり着ける確率と可能性も高いが、私は彼らに誰それを紹介して、と頼んだことがない。

     良くも悪くも、こちらが望んでなかったのに会ってしまって、やはり縁があったんだなぁとしみじみしたいのだ。特に今は、しみじみしたくなる季節だし。

     今月は、深まる秋を生きる女達を取り上げてきた。今月のラストに登場するのは、二人の女性だ。どちらも私より五歳ほど年上で、どちらとも直接の面識はない。

     しかし六人も必要ではなく、間に一人を介すればつながれる間柄だ。その一人は私を間違いなく知っていて、もう一人はたぶん知っているんじゃないかな、といった感じだ。

     そして二人とも、私を知っていても私には会いたくないと思う。

     ──夏菜子は二十年以上昔、ちょっとだけ有名人になった。勤めていた店に、ある有名人男性が訪れ、席についた夏菜子を気に入ったのだ。

     その夜、夏菜子は彼とホテルに行った。気に入ったといっても、彼は夏菜子と交際するつもりはなかった。いつものような気楽な一夜の遊びのつもりだった。

     しかし夏菜子は翌日すぐ、あらゆるテレビ局や週刊誌の編集部、スポーツ紙などに電話した。あの人に抱かれたと。夏菜子は一か月ほどは、時の人となった。

     男性誌でヌードも披露し、夏菜子はすっかり自分が芸能人、スターになった気分になった。当時はネットも携帯もなかったが、行く先々でスポーツ紙などで見たといわれ、話を聞きたいといわれ、写真いいですかとカメラを向けられた。

     雇っていた店のママは、顧客の秘密をべらべらしゃべられた上に、やはりああいう店の女はすぐ客と寝るんだみたいにいわれて、かなり怒った。

     
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