みなさん、こんにちは^^
日本政策学校の学校プロジェクト、政策分析チームです。
最近の東京は、昼と夜の気温差が激しく、選んだ春服では
第二話のテーマとして決定している『医療問題』の企画立案のため、
第1回ミーティングが開催されました!
M-laboの参加者は、医学部1名、薬学部1名、看護学部3名、
看護師1名の計6名、20代の大学生を中心としたメンバーです。
今回のトピックは、以下の3点に焦点を絞りました。
A. 医薬品ネット解禁について
B. 医療の地域格差について
C. コメディカルについて
ではまず、A. 医薬品ネット解禁について
平成25年12月13日に「薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律」が
交付され、これまで薬局等での対面販売でのみ購入可能であった
一般用医薬品(第1類医薬品の一部を除く)が、ネットで
購入できるようになりました。
一般の消費者の視点からすると、ネットで手軽に変えるメリットは大きく、
近くに薬局がないような地域での活用度は高まることが予想され、
デメリットにはあまり目が向きません。しかし、ネット購入解禁により
引き起こされることが想定される問題点としては、
①薬剤師による対面での指導がないため、
飲み合わせなど、患者に対する不利益が発生し、
生命を脅かす危険性がある
② 量的な規制がないため、大量購入や過量服薬の恐れがある
③ 購入者に対する認証がないため、不法在留者による購入等、
計画経済の中で計画外に使用される可能性がある
ネット購入解禁に内在する危険性を描写することで、
読者に新しい気付きを与えることができそうです。
次に、B. 医療の地域格差について
都会と村の医師の数に偏りがあるという地域格差に加え、
若い医師は医師不足による重労働を懸念し、医師不足の地域で
働くことを選択しないという負のスパイラルが形成されています。
そして、そのような地域で孤軍奮闘を続けている医師は高齢化し、
医師数だけではなく年齢にも地域格差があると考えられるそうです。
一方で、日本は世界に先駆けて高齢化が進んでいる国であることは
国際的に認知されており、最近は、日本から撤退していた外資系製薬会社の
研究所が日本に戻ってきて、医師不足の町をコンパクトカーでお年寄りを
往診する事業を展開しているそうです。日本の介護・医療市場は、
未来の先進国のモデルケースとして、着実に機能しているようです。
最後に、C. コメディカルについて
コメディカルとは、医師と恊働して医療に当たるスタッフのこと、
特に、医療行為を行うことのできる特定看護師の制度が創設され、
医師の重労働や負担軽減が期待されています。しかし、医師による
医療行為という既得権益の壁は、まだまだ厚いようです・・・。
また、日本は看護師不足であると言われていますが、実は、看護師免許を
持ってはいるけれど、働いていない人がたくさんいるとのこと。
看護師は激務のため離職率が高く、働いているのは若い看護師ばかりで
ベテラン看護師不在の環境が、医療ミスを招いているそうです。
個人的に、時短やワークシェアの発想が看護師の世界にも、
もっと浸透すれば、看護師免許を持った女性の職場復帰が
果たされるのではないかと思い、看護学部の女の子に
聞いてみたところ、一部の病院では、このような取り組みが
なされているそうです。もっと広まるといいなと思います。
最大の要点として、日本の医療システムは医師がトップの地位を占め、
国民は医師に依存しているという根本の思想に問題があるそうです。
日本では医師の指示がなければ、看護師や薬剤師は動けません。
しかし、海外、特にドイツでは、コメディカルを増やす
戦略をとっており、病気にかかるとまず、薬剤師や看護師に相談し、
どうしても必要な場合に医師にかかるそうです。
日本における医師至上主義の風潮をいかに変えていけるか、
未来の医療システム改変の鍵は、国民の意識改革にあるようです。
SHIBUY@27530では、このような医療問題に関する危機感をあおりつつ、
最後に爽快感を出したいという中先生。今後の展開が楽しみです!
日本政策学校 政策分析チーム