ちょっと間が空いてしまいましたが、2016いわて国体・自転車競技トラックレース３日目と４日目（最終日）の結果を合わせて、女子種目を中心にお伝えします。
大会３日目（10月７日）と４日目（10月８日）は、男女ケイリン２回戦・準決勝・決勝、男女スクラッチ予選・決勝、男子スプリント1/4決勝・1/2決勝・決勝、男子ポイントレース予選・決勝が行われました。
★女子ケイリン２回戦・準決勝・決勝
２日目に行われた１回戦を勝ち上がった24名が出走。３日目はまず３着上がりの２回戦（４組）と、さらに勝ち上がった12名で３着上がりの準決勝（２組）が行われ、４日目は降りしきる雨の中、決勝と7-12位決定戦が行われました。
◎２回戦
１組。先行した中嶋里美（長野）の番手から捲った石井寛子（東京）が１着。２着は粘った中嶋。３着吉原朱美（岡山）。山口優衣（佐賀）は５着で敗退。
２組。先行した遠峯加奈（群馬）が一旦は後続を大きく引き離すが、最終バックで捲って出た児玉碧衣（福岡）が一気に突き抜け、２位以下に大差をつけて１着。２着は大和久保美（青森）、３着石井菜摘（栃木）。遠峰は４着で敗退。
３組。残り１周から先行した塚越さくら（鹿児島）が逃げ切って１着。２着に藤巻絵里佳（福島）、３着佐藤水菜（神奈川）。
４組。山口息吹（長崎）の先行を最終バックで捲った前田佳代乃（京都）が１着。２着に西島叶子（熊本）、３着藤田まりあ（埼玉）。
◎準決勝
１組。周回は藤巻、前田、石井寛子、吉原、藤田、大和。
残り１周から前田が先行。前田の後ろに内から藤巻、大和、藤田が横並び。その後ろに石井寛子、吉原と続く。
ゴール。前田が逃げ切って１着、２着には最終バックで番手を取りきった藤巻、３着は直線で追い込んだ石井。
２組。周回は石井菜摘、塚越、児玉、西島、佐藤、中嶋。
残り１周半で塚越が先に先頭を伺う動きを見せるも、児玉が外から上がり、残り１周でスパート。その動きに反応した中嶋がすかさず児玉の番手に入る。
ゴール。逃げ切った児玉が１着、２着に番手の中嶋、３着に後続から追走した塚越。
◎7-12位決定戦
残り１周。先頭は西島。後位は内から大和、藤田、佐藤が横並び。
ゴール。逃げ切った西島が１着。大和は６着となり、最終順位は７位。
◎決勝
周回は塚越、藤巻、児玉、石井寛子、中嶋、前田。
ペーサー退避の残り２周から石井が動き、先行態勢に入るも、残り１周手前で児玉が一気に上昇し、石井を交わして先頭に上がる。児玉をマークするのは中嶋。
最終バックで児玉と中嶋が後続を引き離し、ゴールは逃げ切った児玉が１着。２着には中嶋。３着には後続から抜け出した塚越。４着石井、５着前田、６着藤巻（５着入線も降格）。
女子ケイリン表彰式
優勝した児玉碧衣選手。
先行した石井選手については「前回寛子さんと対戦したときは私の番手に寛子さんがいて、私が先に切ったんですけど、そのときは寛子さんがついてこられなかったので、たぶん今回は私が切る前に切ろうという感じだったんじゃないかと。でも、自分は落ち着いて判断できたし、よかったと思います」。初めての競技大会参加で優勝という結果に、「ナショナルの方とかも入っている中でのことなので、自分に自信が持てるというか、少しずつ競技の方にも興味が湧いてきたし、ちょっとやってみたいなという気持ちはあります」と自転車競技への意欲も口にしていました。
★女子スクラッチ予選・決勝
３日目に予選２組が行われ、各組上位10名ずつ計20名が４日目の決勝へ。
◎予選１組
白いジャージの山本レナ（京都）は４位で決勝進出。
東口純（石川）は終盤落車に巻き込まれ、残念ながらDNF。
◎予選２組
先頭は鈴木奈央（静岡）、後ろには競輪学校生の大久保花梨（福岡）、同じく奥には小林彩乃（群馬）の姿も。優勝候補の一角だった鈴木は転倒した選手に乗り上げ、落車棄権。ケガが心配される。
集団スプリントとなったゴール。
◎決勝
有力どころがほぼ揃った決勝がスタート。
決定的な動きが起きないまま残り10周を切って、石上夢乃(神奈川)が単独でアタック。集団はすぐには追わず、距離をはかりつつ、最終局面へ。
残り１周に入って、集団は逃げる石上の追走を開始。大久保、上野みなみ（鹿児島）、高尾貴美歌（長崎）、中村愛花（福井）らが先頭で追いかける。
ゴールは、最終バックで逃げる石上をとらえた上野らのスプリント合戦となり、これを制したのは高校生の中村。２着に中村妃智（千葉）、３着に上野みなみ。
ジュニアで実績のある中村愛花だが、中村妃智や上野といったエリートのナショナル組を抑えての優勝は大金星！
女子スクラッチ表彰式。
ちょっと広がっての記念撮影だったため、２位の中村妃智選手がフレームに入らなかったので。中村選手は今春日本体育大学を卒業し、現在は競輪でもお馴染みの日本写真判定さんに所属
★男子スプリント（少年・成年）
少年優勝は赤いジャージの山田諒（岐阜）。
成年優勝は赤いジャージの宮本隼輔（山口）。
★男子ケイリン（少年・成年）
少年優勝は東矢圭吾（熊本）。２位は脇本雄太の弟の脇本勇希（福井）。
成年優勝は１回戦からオール１着で勝ち上がってきた寺崎浩平（福井）。
★男子スクラッチ
少年優勝は吉岡衛（奈良）。
成年優勝は小林泰正（群馬）。
★男子ポイントレース（少年・成年）
少年優勝は２位に10点以上の差をつけた佐藤健（熊本）。
成年優勝は最後の１着ゴールで逆転勝利となった岡本隼（和歌山）。
