2015年最後のGI決勝は非常にアグレッシブなレースでした。
前受けした竹内雄作ラインは引かされ、巻き返しを図るも村上義弘ラインに飛ばされて終了。それを捲りに行った平原ラインも稲川に苦しめられる展開に。浅井は残り1周前の2センターでサンドイッチされ後方に。
村上ラインを強引に捲った平原の番手から差した武田豊樹が優勝となりました。
終わって見れば関東ラインの123でしたが、道中は激しいレースでした。
これで、KEIRINグランプリ2015出場選手と、2016年のSS選手が決定しましたね。
2016年はどのような年になるのでしょうか。
新旧交代が加速する感じがあるのですが。
若生武則
KEIRIN MAGAZINE
決勝レース
フォトダイジェスト
周回中
残り2周半
残り2周。村上が上がって竹内が後方に。
打鐘
すかさず巻き返す竹内。しかし浅井は離れてしまった。
残り1周
竹内は不発。平原は稲川に飛ばされるが…。
最終バック。捲る平原
ゴール前
ゴール。
関東1,2,3が決まった。
■11レース 決勝
●優勝の武田豊樹
「競輪祭はいつも結果がいいですし、来る前も緊張感を持ってきているんですけど、何より平原君が強かったですね。今回は前で頑張ってくれた選手のおかげですし、自分もやっぱり強くなっていかないといけないです。平原君と連携は多い方ですけど、グランプリの時もきつかったけど、今日は一番苦しかったです。僕も少し連携離れかけましたし、稲川君の追い上げもすごかったですし、苦しい番手戦でした。ゴール前はなんとか抜け出せました。また一戦一戦頑張っていきたいと思います」
●2着の平原康多
「村上さんを越えられるスピードで2人を連れていこうと思ったけど、浅井におりてこられて、稲川にこられてロスしました。稲川に内からもらいながら行っているので、苦しかったけど、最後はゴール前勝負できているので最高の結果じゃないですか。(池田が)一成が1人だったのに、関東を選んでくれたのは日ごろのレースで頑張っていたからだと思うので、こういう重要な場面でラインが強い方が有利ですから、結果、ワンツースリーでよかったですね」
「特に緊張もなかったし、よかったですね。もう前2人は周回中からオーラが違いました。すごいですね。表彰台は嬉しいけど、まだ実感がないですね」
●4着の渡邉一成
「雄作が前を取らされるだろうと思って、追って、雄作が入ってくれたらいいなと思ったけど、前にいってくれなかったんで、いやな形になってしまいました。あとで映像を見て反省したら、飛びつく時に武田さんの後ろを池田さんと勝負しても面白かったのかなと思いました。ちょっと前受けからの展開をしっかり考えてなかったですね。関東の2人が捲り切っちゃって、池田さんが追う形だったので、踏んでも踏んでも前との距離は縮まらなかったです。毎回、特別の決勝4着まででは悔しいですし、単騎だから出来る走りもあっただろうし、反省して、この悔しい思いを忘れずに、次に活かしていきたいと思います」
●5着の浅井康太
「翔のところを飛ばせればよかったけど、池田さんと絡んでしまいました。グランプリに向けてしっかりやっていきたいと思います」
●6着の村上博幸
「正直、今はそこまで余裕ないですね。決勝に乗れて嬉しいし、調子はよくなっているけど、まだ戦えるっていうような感じなので。あんなバラバラになると思わないですからね。そういうところのパッ、パッっていう状況判断が読めてなかったですね」
●7着の村上義弘
「あの(関東の)2人の強さに翻弄されました。(近畿の2人がついてくれたのに)チャンスをつくってあげられなかったから申し訳ないです」
●8着の稲川翔
「村上さんがああゆうレースをしてくれたのに、勝負どころで甘かったですね。悔しいです。また頑張ります」
●9着の竹内雄作
「出来れば後ろがよかったけど、あんなに出ないと思わなかったので。もっと何でも出来るようになっていかないといけないですね。もっと自分で動いたり位置をとれるようになっていかないと勝てないですね。甘いです。もっと練習します!」