明日15:00~は「2016四神降臨王座決定戦」です。



この対局のドヤor反省は部分的に
「月曜日を迎えたくない人のための天鳳配信」でも取り上げます。どうぞお楽しみに!



記事タイトル「ま、いいか」は自責の念。競技麻雀生活15年
何度も何度も似たような負け方をして、今もまだ治らない自分の悪い癖の話です

今年の發王戦、勝ち上がればベスト16に進出といったステージ。
3回戦トーナメント、ポイント上位2名が勝ち上がりという勝利条件。

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1、2回戦を終えて中嶋がトータルポイントで抜けていた。3回戦ラスを引いても2、3位がワンツーフィニッシュじゃない限り勝ち抜け濃厚といったところ。

トータル2、3位に僕と石橋がつけ、その差は数ポイントで着順勝負。大森は素点を稼いだトップかつ、僕と石橋を3、4位に落とすことが必須の厳しい状況だった。

南2局、中嶋の親を落とした頃には僕は50000点近いトップ目。当面のライバル石橋とは2万点以上の差をつけている。2位には大森、ラスは中嶋だった。

一萬:麻雀王国二萬:麻雀王国三萬:麻雀王国七萬:麻雀王国八萬:麻雀王国九萬:麻雀王国五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国三索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国四索:麻雀王国五索:麻雀王国

石橋の親番、僕は7巡目にテンパイを入れる。
ここさえアガりきれば通過はほぼ確定、必然のダマテンだ。

石橋のリーチはその2巡後、一発目に引かされた牌は4枚目の四索:麻雀王国でド無筋だった。
ライバルのリーチ、勝負する手もあると思う。しかし現状は――

現状は中嶋を躱して僕がトータルトップ目。仮に石橋の反撃を許しても
中嶋はダンラスとなり、中嶋をラスのままを封じ込めてしまえば、僕は通過できるのだ。

「ま、いいか――」

本当に何度これで痛い目に合ったことかわからない。競技麻雀は勝利条件が明確だ。勝利条件を満たさないアガリは無価値なのだから、麻雀の質が変わっても当然のこと。

それでもこの条件下なら「ま、いいか――」とは思えた。石橋の一人テンパイ。愚形のリーチのみ。4-7pはテンパイを崩した直後、無造作に石橋の河に並べられていた。

「6000オールは6100オール――」

ドラ含みチートイツをリーチでツモアガり、僕と石橋の順位はひっくり返る。次局も後がなくなった中嶋が石橋に打ち込み箱寸前となる。これもシナリオのひとつか。

「時間になりました。現在進行中の局と次の局で終了となります――」

南3局僕の親番、時間打ち切りを告げるコールがなされた。
石橋をまくる必要はない。中島とのポイント差はこの半荘だけでも30000弱。

このままの順位で終了すると2着ー4着の順位点だけでも40p。
つまりトータルでも20p程度の差がついている。残り2局、まあ大丈夫――

「12000――」

アガリは中嶋、放銃者は大森。これであと1局、まだ余裕が――
いや、待て。これは尋常じゃない事態だと気づいたのは数秒後だった。

中嶋はこのアガリで大森をまくり3着に浮上。
ということはハネマンの12pプラス、4着→3着の順位点を加点したことになる。

今のアガリで一気に32p詰めたということ。
いや、詰めたどころではない、既に僕のトータルポイントを遥かに超えて――



今年の發王戦はここで敗退だった。たらればを言いだしたらキリがないのだが
石橋の親を、勝負を決定づけるアガリを、なぜあそこで目指さなかったのか――

負けて悔いが残らなかった対局は今までなかった。
だから負けるたびに思うんだ。次こそは一片たりとも悔いは残さない――


とまあ、今回の対局に挑む前の意気込みみたいなものでした。通常なら絶対に押さない牌も、通常なら有り得ないような狙い方もする可能性はあります。

ただそうした背景には。このような苦い経験があるからこそ
というのは理解していただきたい。殺る気は麻雀を見てくだされば伝わるはずです。

明日は応援のほどよろしくお願いします!