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2019Mリーグ、レギュラーシーズン最後の半荘。
トップの和久津より17700点下で迎えた南3局の親番。

トップ以外は敗退確定の村上に
与えられた14牌は、誰の目から見ても明らかに病んでいた。

さて、何を切るか―― 

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村上が選択したのは
オタ風ではなく、孤立の役牌である南:麻雀王国だった。 

僅かなアガリの可能性を、連荘の可能性を
勝利条件を満たすための一縷の望みを、役牌に求めるのではなく

これがリーチ超人の真骨頂だ!

この素材からでも門前リーチを狙ったのだ。
しかしこの南:麻雀王国は南家の佐々木がポン。すると瞬く間に――

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佐々木はテンパイを入れる。その時村上は
ぱっと見で何シャンテンなんだかもよくわからない。

ダメだ・・・ もう終わりだ・・・ 誰しもがそう思ったであろう。

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追い討ちをかけるように和久津もイーシャンテン
次巡に急所を引き入れ、リャンシャンテンまで進んだ村上。

まさか・・・ あれが追いつくのだろ