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木原 浩一さん のコメント

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木原 浩一
天鳳位には「なる」ものではなく「来る」ものだと思っています。それが「来る」まで打ち続けるように頑張ります!
No.9
118ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
赤3枚持ちとはいえ、 VS 親リーチの9巡目リャンシャンテン。 安全牌も2枚持ちとあらばここはオリ有利―― 麻雀の参考書ならばこのように解説すると思うのです。 この説明文、ある意味では正しくて、ある意味では間違っています。 ある意味正しいところとは―― 「見合わない勝負を避けるようにしましょう!」ということを明確な基準を示すことによって、麻雀の初心者にもわかりやすく伝える手法です。 その基準が「リャンシャンテン」というわけです。なるほど、確かに親リーチにリャンシャンテンでプッシュする局面は圧倒的に少ないですね。 ある意味間違っているところとは―― 押し引きの判断はシャンテン数で決めるものではない ということ。 みなさんはもう初心者ではありませんので 押し引きの判断について本当の事を教えましょう。押し引きとは―― アガリ確率+打点+点数状況+押す牌の危険度  によって決めるものです。 一番大事な アガリ確率 。そのチェック項目の一つに「シャンテン数」があるということ。 アガリが目的、シャンテン数を上げるのは手段、履き違えてはいけませんよ。 アガリ確率 のチェック項目には ・ シャンテン数 ・ 巡目 ・ 役の有無 ・ 有効牌の出現頻度 などがあります。9巡目のリャンシャンテン、これは本来×です。 しかしこのケース、他のチェック項目もよく調べてみてください。 役の有無 はタンヤオまたは三色。仕掛けてもシャンテン数を上げられる手牌で◎ 有効牌の出現頻度 は 3m と 6p が現物、かつ脇の2人がオリ気味で◎ とあらばこの手牌は、9巡目リャンシャンテンながらアガリ打点も加味しますと、 放銃するリスクに見合う程度にはリターンを見込んで良い 。という判断になるかと思います。 では同じ牌姿で、ベタオリ有利となる手牌の価値の判断材料は―― >欲しい牌がリーチの非現物では、 有効牌の出現頻度 が下がるのでマイナス評価 >脇がリーチに対して押しているなら、 有効牌の出現頻度 が下がるのでマイナス評価。 >役が無く門前限定ならば、また巡目がもう少し深くなってからでは テンパイしてからアガリの抽選を受けるまでが難しくなってくるのでマイナス評価。 ということであればベタオリ有利。という判断になりますね。「マンガンあるから全ツや~!」と何でもかんでも押してしまう人もどうかと思いますが 場況も加味せず「非テンパイ即ベタオリ」のような 反射的にマニュアル通りの打ち方をしてしまう人 もそれはそれでどうかと思います。 歌舞伎町などのフリー雀荘には、手順はデタラメでも アガリに対する執着、嗅覚だけは優れているような猛者共がたくさんいます。 そこで喰われてしまうような天鳳高段者は 後者のような反射的マニュアル厳守タイプに多いのではないかと思います。 細かい判断が苦手なら無難にオリたほうが良いでしょう。 特上卓を抜け、鳳凰卓に辿りついただけで十分満足ならばオリても構いません。 でもみなさんが目指すところは、そんなところではないでしょう? 南2局以降は 点数状況 現在着順と相手との点差によって押し引きを決める ようにしましょう。 例えばこの 7 s です。チーして無筋 1p 勝負はリスクが高い選択です。 リターンは着順を維持したまま南3局を迎えること。実は このリターン、順位戦ではかなり大きいです。 つまりここでの選択は―― ラス目北家と2900点差以内の3着目だとチーして勝負をする。 ラス目北家と4100点差以上の3着目だとチーせず勝負をしない。 ということです。順位戦において 南2局以降は特に 1着順上がるか1着順下がるか、ということに重きを置いて判断するようにしましょう。 打 2 m 、いいんじゃないでしょうか?全く問題ない普通の選択です(牌図A) しかし東場フルスインガーとしては、マックス3900点では物足りないっすね。 ということで打 東 です。当然上家から出る 4 p も  HU・KA・SE・! 仕上がりましたよ~。って遅いけどね・・ これを曲げたとしても 期待ポイント は十分にプラスです。(牌図B) 十分にプラスならばリーチでも問題ないかといえばそうではありません。 この問題はリーチをしたときと、テンパイを外した時の比較で どちらが期待ポイントが高いのか?ということです。 満足度 の話ではありません。 (牌図A)の選択で打 2m 。 (牌図B)の選択で即リーチ。 全く悪くないですよ。そのような選択傾向のある強者も多いとは思います。 僕はあの巡目なら、最低マンガン~を狙います。 打点狙いの戦略が巧を奏するケースだって、天鳳でも決して少なくはないはずです。 そう、麻雀に正着打がたった1つとは限らないということ。 南3局です。2着目との点差は5000点差でした。この局の第一志望は マンガンツモ圏外に追いやる10000点差以上をつけるアガリだと思います。 第一志望が難しそうなら第二志望 それはマンガン横移動でも耐えられる8000点差以上です。 上家が 9s チー、 7 s が2枚見えたこの瞬間 第一志望が難しくなったこの瞬間に取るべき選択は、第二志望へ向けて 5 s チー です。 お―― やりましたー!とこのように 第一志望を追いつつも、無理だと思ったら素早く第二志望に切り替える。 自分の手牌の身の丈を知ることも それを悟ったら早めに見切りを付けることも大事ですよね。   01/09 | 牌譜 | 鳳南喰赤 | http://tenhou.net/0/?log=2015010911gm-00a9-0000-d075e8d5&tw=3 2 位 D: 【罪歌】 (+8.0) A:NISHI(+63.0) B: 平井銀二 (-19.0) C:juan(-52.0) 01/09 | 牌譜 | 鳳南喰赤 | http://tenhou.net/0/?log=2015010911gm-00a9-0000-43de1f79&tw=2 2 位 C: 【罪歌】 (+2.0) D: 平井銀二 (-19.0) A: 天野遠子 (-38.0) B: けん 1970(+55.0) 01/09 | 牌譜 | 鳳南喰赤 | http://tenhou.net/0/?log=2015010913gm-00a9-0000-aa9a6db7&tw=3 2 位 D: 【罪歌】 (+11.0) A: ラッキードッグ (+55.0) B:jyanpei4(-45.0) C:Journey(-21.0) 01/09 | 牌譜 | 鳳南喰赤 | http://tenhou.net/0/?log=2015010915gm-00a9-0000-f4549b9c&tw=1 1 位 B: 【罪歌】 (+48.0) C: 確認事項 (+11.0) D: 影虎 (-42.0) A:doumokun(-17.0)
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